剣淵駅

宗谷本線の駅、剣淵の改札画像です。

駅名標。当駅には普通列車のほか、快速なよろ号が停車する。
当駅にはホーロー製の縦型駅名標が設置されている
駅構内に設置された駅周辺案内。当駅が立地する剣淵町は「絵本の里」として知られている。
駅舎。ベージュ色の外壁が特徴的な簡易駅舎である。当駅は剣淵町の代表駅であり、駅周辺は剣淵町の市街地となっている。
駅舎内部は待合スペースとなっている。
駅舎内には待合室が設けられている
待合室内の様子。待合室内にはストーブがあるほか、通常のベンチに加え座りごごちが良さそうな椅子も置かれている。冬季に列車を待つなら待合室内の方が断然良さそうだ。
待合室内には剣淵町の名所・名店を示した可愛らしいイラスト入りのマップが貼られている。
このほか、待合室内には本棚やお手洗いもある。剣淵町は絵本の里ということもあり、本棚には絵本が置かれている。
待合室内には剣淵町の特産品を展示する棚が置かれている。棚の周りを取り囲むアルパカは剣淵町キャンペーンガール「ぷっちーな」である。
ホームは相対式2面2線で列車の行き違いが可能となっている。
ホーム間の行き来は跨線橋を渡る必要がある。跨線橋は趣を感じさせる外観となっている。
跨線橋には「小樽ゆき」「のりば1」と重ね書きされた木製手書き看板が取り付けられている。現在、当駅から発着する小樽行きの列車は1本たりとも存在しないため、相当古くから残る看板と推測される。
このほか、乗務員向けと思われる木製・手書きの安全啓発看板も設置されている。「た」確かめて「し」までは読み取れるが、それ以降は劣化のため剥がれており、内容を読み取ることができない。

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所在地:北海道上川郡剣淵町
乗入路線
宗谷本線

金山駅

根室本線の駅、金山の改札画像です。

駅名標
当駅にはホーロー製の縦型駅名標があり、駅舎の柱に大量に取り付けられている。
駅舎。青いトタン屋根が特徴的な重厚な造りの木造駅舎となっている。
当駅は無人駅となっており、改札口は存在しない。
かつて窓口があったと思われる箇所は封鎖されている。
駅舎内部は待合室となっており、地元学生が描いた絵も展示されている。
駅舎ホーム側出入口には、「かなやま」と書かれた国鉄時代から残ると思われる駅名表示がある。
ホームは相対式2面2線で行き違い可能となっている。当駅は、上下線ホームが根室線内でよく見られる千鳥式配置ではなく、横並びの配置となっている。
新得方面ホームへは構内踏切を渡る必要がある。
当駅構内には、レンガ造りの危険物倉庫が残っている。
倉庫の扉には、「火気厳禁」と書かれたホーロー看板も取り付けられている。
また、駅舎横には国鉄時代の貨物コンテナも残っている。

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所在地:北海道空知郡南富良野町
乗入路線
根室本線

和寒駅

宗谷本線の駅、和寒の改札画像です。

駅名標。当駅には特急サロベツ・宗谷号、快速なよろ号も停車する。
別タイプの自立駅名標。近年設置されたと思われ、文字のフォントが異なる。
当駅にはホーロー製の縦型駅名標が設置されている。
駅舎。黄色と緑を基調とした、カラフルで明るい印象を与えるデザインの駅舎である。
当駅は無人駅となっており、改札口は存在しない。
駅舎内部は待合室となっている。
取材時、「宗谷線120年の歴史」と題したパネル展示がなされていた。
ホームは相対式2面2線となっており、列車の行き違いが可能。ホームは千鳥式の配置となっている。

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所在地:北海道上川郡和寒町
乗入路線
宗谷本線

下金山駅

根室本線の駅、下金山の改札画像です。

駅名標
当駅にもホーロー製の縦型駅名標が設置されている。
駅舎。三角屋根と煙突が特徴的なデザインの駅舎となっている。
駅舎内の通路。無人駅となっており、改札口は存在しない。画像左手がトイレ、右手が待合室となっている。
駅舎内の待合スペース。待合室は小ぢんまりとしている。また、窓口跡が残るが無人化されており、現在は使用されていない。
駅舎からホームへは若干距離がある。かつては駅構内は広かったものと推測され、貨物ホームもあったようである。
駅舎のホーム側には独特の書体で「しもかなやま」と書かれた駅名標がある。
ホームは単式1面1線の棒線駅で行き違い不可能である。しかし、かつては島式1面2線のホームで交換が可能であったようである。根室本線の滝川ー新得間は行き違い設備のある駅が多く、交換不可能な駅は当駅と幾寅駅のみである。

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所在地:北海道空知郡南富良野町
乗入路線
根室本線

塩狩駅

宗谷本線の駅、塩狩の改札画像です。

駅名標。三浦綾子の小説「塩狩峠」の舞台となった塩狩峠の最寄り駅である。当駅は利用が僅少であるため廃止候補駅とされたが、前述の通り著名な小説の舞台ゆえに観光資源としての活用が期待できることから廃止を免れ、2021年度より地元の和寒町費用負担の下維持されることが決定した。
名所案内。塩狩峠一目千本桜は当駅の東側すぐに位置し、見頃である5月には美しい花を咲かせる。
当駅にはホーロー製の縦型駅名標が設置されている。
駅舎。国鉄時代から使用されている、重厚で趣ある木造駅舎となっている。当駅は駅舎すぐそばまで山が迫っている地形ゆえに、駅舎の出入り口はホーム側と妻面のみに設けられており、特異な構造となっている。
駅舎妻面の様子。当駅は駅舎正面がホーム側を向いているため、駅舎の出入り口は妻面に設けられている。また、妻面には1種駅名標代わりか、ホーロー駅名標が取り付けられている。
ホーム側の駅舎出入り口付近には「+安全第一」のホーロー看板がある
駅舎内部の様子。比較的広々とした待合室となっている。
ホーム側に通じる扉。当駅は無人駅であり、改札口は存在しない。また、駅舎を経由せずとも駅前広場からホームへダイレクトに行くことができる。
かつての窓口は封鎖され、掲示板となっている。地元・和寒町女性部によるイラストが貼られていた。
駅舎の妻面側扉付近の様子。前述の通り、妻面側のみが駅前広場を向いているが、扉はホーム側のものと比べると小さい。
駅舎内部の様子
ホームは相対式2面2線となっており、列車の行き違いが可能である。ホームの配置は千鳥配置となっている。
駅舎反対側ホームへは構内踏切を渡る必要がある。
当駅のすぐそばに建っている塩狩峠の碑。塩狩峠の名前は天「塩」国と石「狩」国の国境に当たることに由来する。なお、現在は天塩国側の和寒町も、石狩国側の比布町も同じ上川総合振興局の管内にあたり、塩狩峠は振興局の境界とはなっていない。
塩狩峠の碑の付近には「長野政雄氏殉職の地」の顕彰碑も建つ。明治時代の1909年、塩狩峠の頂上付近で最後尾の客車の連結器が外れ、逸走した客車の停止を試みようとした当時の鉄道院職員・長野政雄氏が客車の床下に巻き込まれて殉職した事故が発生した。小説「塩狩峠」はこの実話を元にしたものである。
長野政雄氏の顕彰碑と塩狩峠と宗谷線の線路。時代は変わり、現在は1日15往復程度の汽車が当地を行き交うが、石碑は過去も今も変わらず鉄道の安全運航を見守っている。
当駅近くには「塩狩峠」の作者である三浦綾子の旧宅を旭川から移築した「塩狩峠記念館」が建っている。マンサード屋根とホーロー看板がレトロな雰囲気を感じさせる風情ある建物となっている。

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所在地:北海道上川郡和寒町
乗入路線
宗谷本線