幾寅駅 根室本線の駅、幾寅の改札画像です。 駅名標。2016年夏の豪雨災害で東鹿越ー新得間の線路が被害を受けたため、根室本線は東鹿越ー新得間が不通となり、バスでの代行輸送を行っている。 駅舎。当駅の駅舎は築約90年の古い木造駅舎であり、映画「鉄道員(ぽっぽや)」の撮影でロケ地として使用された。撮影を行った際により古さを強調する改修が行われ、駅名標も鉄道員作中で登場する「幌舞駅」のものがメインで設置されている。 当駅は無人駅となっており、改札口は存在しない。駅舎内部には鉄道員の撮影風景などの写真がたくさん展示されている。 かつて当駅の窓口・事務室であったと思われる箇所は、現在鉄道員のロケ記念展示スペースとなっており、撮影に使用された小物等が展示されている。中は自由に見学することができるため、ここを目当てに当駅を訪れる観光客の姿もみられる。 駅舎内部の待合スペース 駅舎ホーム側の様子。正式駅名である「幾寅駅」よりも、鉄道員作中で登場する「幌舞駅」の方が大きく表示されており、当駅が鉄道員のロケ地であることを列車の乗客に猛アピールしている。 正式駅名である「幾寅駅」の看板は、先ほどの鉄道員仕様の看板の後ろ側にひっそりと取り付けられている。こちらは、国鉄時代から残る看板であるものと思われる。無論、我々マニアからすれば、鉄道員の看板なんかよりもこちらの方が遥かに価値が高い。 駅舎から見てホームは一段高い位置にあり、階段を登る必要がある。 ホームの階段付近には、「富良野・滝川・札幌方面」と書かれた木製の方面表示看板があり、こちらも貴重なものであると思われる。逆方向の新得・帯広方面の看板は発見することができなかった。 ホームは単式1面1線の棒線駅で行き違い不可。前述の豪雨災害により、当駅には4年以上列車が発着しておらず、レールは錆び付いている。JR北海道は利用者が少ないため、復旧せず廃止する方針を示しており、そうなれば鉄道員のロケ地である当駅を永遠に列車が発着しないこととなる。 当駅の新得方面には腕木式信号機が設置されている。おそらく、鉄道員のロケを行う際に設置されたセットであるものと思われる。 当駅には国鉄の貨物コンテナが置かれている。 鉄道員の撮影で使用された、ロケセットの建物と気動車。この気動車は実際に撮影に使用されたもので、廃車後に当駅構内で保存されている。 ————————————— 所在地:北海道空知郡南富良野町 乗入路線 ■ 根室本線