塩狩駅

宗谷本線の駅、塩狩の改札画像です。

駅名標。三浦綾子の小説「塩狩峠」の舞台となった塩狩峠の最寄り駅である。当駅は利用が僅少であるため廃止候補駅とされたが、前述の通り著名な小説の舞台ゆえに観光資源としての活用が期待できることから廃止を免れ、2021年度より地元の和寒町費用負担の下維持されることが決定した。
名所案内。塩狩峠一目千本桜は当駅の東側すぐに位置し、見頃である5月には美しい花を咲かせる。
当駅にはホーロー製の縦型駅名標が設置されている。
駅舎。国鉄時代から使用されている、重厚で趣ある木造駅舎となっている。当駅は駅舎すぐそばまで山が迫っている地形ゆえに、駅舎の出入り口はホーム側と妻面のみに設けられており、特異な構造となっている。
駅舎妻面の様子。当駅は駅舎正面がホーム側を向いているため、駅舎の出入り口は妻面に設けられている。また、妻面には1種駅名標代わりか、ホーロー駅名標が取り付けられている。
ホーム側の駅舎出入り口付近には「+安全第一」のホーロー看板がある
駅舎内部の様子。比較的広々とした待合室となっている。
ホーム側に通じる扉。当駅は無人駅であり、改札口は存在しない。また、駅舎を経由せずとも駅前広場からホームへダイレクトに行くことができる。
かつての窓口は封鎖され、掲示板となっている。地元・和寒町女性部によるイラストが貼られていた。
駅舎の妻面側扉付近の様子。前述の通り、妻面側のみが駅前広場を向いているが、扉はホーム側のものと比べると小さい。
駅舎内部の様子
ホームは相対式2面2線となっており、列車の行き違いが可能である。ホームの配置は千鳥配置となっている。
駅舎反対側ホームへは構内踏切を渡る必要がある。
当駅のすぐそばに建っている塩狩峠の碑。塩狩峠の名前は天「塩」国と石「狩」国の国境に当たることに由来する。なお、現在は天塩国側の和寒町も、石狩国側の比布町も同じ上川総合振興局の管内にあたり、塩狩峠は振興局の境界とはなっていない。
塩狩峠の碑の付近には「長野政雄氏殉職の地」の顕彰碑も建つ。明治時代の1909年、塩狩峠の頂上付近で最後尾の客車の連結器が外れ、逸走した客車の停止を試みようとした当時の鉄道院職員・長野政雄氏が客車の床下に巻き込まれて殉職した事故が発生した。小説「塩狩峠」はこの実話を元にしたものである。
長野政雄氏の顕彰碑と塩狩峠と宗谷線の線路。時代は変わり、現在は1日15往復程度の汽車が当地を行き交うが、石碑は過去も今も変わらず鉄道の安全運航を見守っている。
当駅近くには「塩狩峠」の作者である三浦綾子の旧宅を旭川から移築した「塩狩峠記念館」が建っている。マンサード屋根とホーロー看板がレトロな雰囲気を感じさせる風情ある建物となっている。

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所在地:北海道上川郡和寒町
乗入路線
宗谷本線

山部駅

根室本線の駅、山部の改札画像です。

駅名標。「布部」「山部」と、「部」で終わる駅が続くので降り間違いに注意。
当駅にも、ホーロー製の縦型駅名標が設置されている。
駅舎。洋風の山小屋のようなデザインの駅舎となっている。
当駅は無人駅となっており、改札口は存在しない。
当駅には窓口の跡が残るが、無人化されており現在は使用されていない。取材時は、ハロウィーンの装飾がなされていた。
駅舎内部の待合スペース。比較的広々とした待合室となっている。
ホームは相対式2面2線で行き違い可能。ホームの配置は上下線ホームが千鳥配置となっている。
富良野方面ホームへは構内踏切を渡る必要がある。
当駅には、1911年に建造されたレンガ造りのランプ小屋が残っている。

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所在地:北海道富良野市
乗入路線
根室本線

蘭留駅

宗谷本線の駅、蘭留の改札画像です。

駅名標。ドナルドは嬉しくなると、ついやっちゃうんだ。みんなも一緒にやってみようよ。せーの、らんr
当駅にはホーロー製の縦型駅名標が設置されている。
駅舎。白を基調とした鉄筋コンクリート製の駅舎となっている。
駅舎内部。当駅は無人駅となっており、改札口は存在しない。
駅舎内部は手狭となっている
ホームは千鳥配置の相対式2面2線となっており、列車の行き違いが可能。
駅舎反対側のホームへは構内踏切を渡る必要がある。

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所在地:北海道上川郡和寒町
乗入路線
宗谷本線

トマム駅

石勝線の駅、トマムの改札画像です。

駅名標。当駅は全国でも珍しいカタカナのみの駅名となっている。駅名は駅周辺の地名「苫鵡(トマム)」に由来する。駅名の通り、当駅は星野リゾート・トマムの最寄駅である。
当駅には一見するとホーロー製駅名標に見える縦型駅名標が設置されているが、他駅のホーロー駅名標のデザインに似せた偽物である。
駅舎。鉄筋コンクリート造りの駅舎となっており、駅前広場より高い位置に駅入り口が設けられている。当駅は道内の駅で最も標高が高いため、冬季の積雪を考慮し、駅入り口が高くなっているものと思われる。
当駅は無人駅となっており、改札口は存在しない。窓口が設けられているが使用されていない。
駅舎内部は待合室となっている。
また、ホームの新得・帯広寄りにもホーム出入り口が設けられており、こちらからはホームへダイレクトに行くことができる。こちらは、主に星野リゾート・トマムへ向かう利用者向けの出入り口のようである。
ホーム出入り口付近の様子。星野リゾート・トマムへのシャトルバスはこの付近から発着するようである。
ホームは相対式2面2線となっており、列車行き違いが可能である。当駅には特急おおぞら号・とかち号の全列車が停車する。当駅から、隣の占冠駅までは21.8km、新得駅までは33.8km離れている。
石勝線名物であるポイント部分のスノーシェルターであるが、当駅にももちろん設置されている。
当駅は、星野リゾート・トマムの最寄駅であるという特性上、インバウンドの外国人観光客も多く利用する。しかし当駅は無人駅であるため、特急列車の乗車位置を案内するJRの係員は不在である。そのため、スマホでQRコードを読み込んで、乗車列車と号車・座席番号を入力すると乗車位置がわかるシステムが導入されている。
乗車位置は、北海道にゆかりのあるイラストと、色、アルファベットで案内される。色は全て異なり、イラストのイメージに近い色(画像ではキツネのマークはキツネ色)になっている。また、アルファベットとイラストの英語頭文字は同じ(キツネ:FOXのF)になっており、外国人利用者にもわかりやすくなっている。
ホーム上には、このような乗車位置案内看板がいくつも立てられており、列車を待つ際は、案内された看板の近くで待つと自分の座席位置に近いドアから乗車できる仕組みとなっている。
当駅の上下線ホーム間は、跨線橋で連絡している。この跨線橋は、星野リゾート・トマムの前身であるアルファリゾート・トマムの開業時に設置されたものである。
跨線橋は、そのまま星野リゾート・トマムの施設側に連絡通路として伸びているが…
現在は送迎バスでの送迎を行っているため、連絡通路は使用されておらず、通行できなくなっている。

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所在地:北海道勇払郡占冠村
乗入路線
石勝線

布部駅

根室本線の駅、布部の改札画像です。

駅名標
当駅にはホーロー製の縦型駅名標も設置されている。
駅舎。緑色のトタン屋根が特徴的な木造駅舎となっている。駅前には大きな松の木が立っている。
駅舎にはホーロー製の駅名標が取り付けられている。
当駅は無人駅となっており、改札口は存在しない。
当駅には窓口の跡が残るが、無人駅となった今は使用されていない。
駅舎内部の待合スペース
駅舎からホームへは構内踏切を渡る必要がある。
ホームから構内踏切を望む
ホームから駅舎を望む。緑色のトタン屋根が大きく目立つ。また、柱1本1本にホーロー駅名標が取り付けられていることがわかる。
駅舎ホーム側にも「ぬのべ」と書かれた、国鉄時代から残ると思われる駅名標が取り付けられている。
ホームは島式1面2線で行き違い可能となっている。

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所在地:北海道富良野市
乗入路線
根室本線