北浜駅

釧網本線の駅、北浜の改札画像です。

駅名標
当駅にもホーロー縦型駅名標が設置されている
オホーツク海に接岸する流氷のイラスト入り名所案内が設置されている。オホーツク海に最も近い鉄道駅である当駅では、冬季の2月〜3月頃に流氷が接岸する様子を見ることができる。
駅舎。開業当時からのものと思われる木造駅舎が残っている。当駅はオホーツク海に最も近い駅であるため観光地化しており、流氷シーズンを中心に観光客の姿をみられる。
道東エリアでしばしば見かけるタイプのホーロー駅名標が駅舎に設置されている。沿岸部に近い環境からか、錆が多くみられる。
当駅は無人駅となっており、改札口は存在しない。待合室内には旅行者が貼り付けた名刺や切符が大量に貼られている。当駅同様に、駅舎内に大量の名刺が貼られている駅としては熊本県のJR肥薩線・大畑駅が挙げられる。
かつての駅事務室跡では、喫茶店「停車場」が営業している。
駅舎内部は待合室となっている。
当駅には勝手口が設けられており、駅舎を通らずにホームへダイレクトに行くことができる。
ホームは単式1面1線の棒線駅であり、列車の行き違いは不可能である。前述の通り、当駅はオホーツク海に最も近い駅であるため、ホームからもオホーツク海を望むことができる。
当駅のホーム上には展望台が設けられている。
展望台の上から釧路方面を望む。冬季の流氷接岸シーズンには流氷を観測することができ、流氷を一目見ようと大勢の観光客が訪れる。
展望台から網走方面を望む。取材時は2月下旬で流氷接岸シーズンではあったが、当日の天候が温暖であったため残念ながら流氷を見ることはできなかった。
当駅に進入するしれとこ摩周号。オホーツク海と汽車を一緒に撮影しようとするオタクも当駅周辺を訪れることが多い。

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所在地:北海道網走市
乗入路線
釧網本線

倶知安駅

函館本線の駅、倶知安の改札画像です。

駅名標。函館本線長万部ー小樽間(通称:山線)の運行拠点駅であり、当駅始発・終着となる列車が多い。当駅から小樽方面は概ね1時間〜2時間おきに列車が運行されているのに対し、長万部方面は1日7往復となり本数が半減する。
自立式駅名標。当駅は2030年度開業予定の北海道新幹線(新函館北斗ー札幌間)の停車駅となる予定である。北海道新幹線開業に先立ち、函館本線の山線区間(長万部ー小樽間)は廃止となる方針であり、当駅も将来的には新幹線単独駅となる予定である。
当駅にもホーロー縦型駅名標が設置されている
当駅設置の名所案内看板。当駅は倶知安町の代表駅であるが、スノーリゾートで全世界的に有名なニセコエリアへの玄関口でもある。新幹線開業後は、新幹線を利用することでニセコエリアへのアクセスが飛躍的に改善するため、さらなる誘客が期待されている。
駅舎。鉄筋コンクリート造りの地平駅舎となっている。北海道新幹線の建設工事が当駅周辺でも行われており、新幹線開業に伴い現在の駅舎は新駅舎へ改築される予定である。
当駅駅舎前にも「くるぞ!!北海道新幹線」と書かれた看板があり、新幹線が当駅に乗り入れることが伺える。
倶知安は「スキーの町」であるためか、看板の上には雪だるまが置かれているが、鼻の部分はよく見ると北海道の形となっている。
改札口。当駅は有人駅であり、係員による集改札が行われる。
きっぷうりばの様子。当駅にはみどりの窓口および自動券売機が設置されている。
駅舎内部には待合室が設けられている
待合室内部の様子。広々とした開放的な空間である
待合室内部の様子
駅前には駅名標を模した歓迎看板が設置されている
ホーム側から見た改札口の様子
改札口付近には顔はめパネルと倶知安・ニセコのイラストマップが設置されている。
北海道新幹線建設工事に伴い、当駅は現在仮設ホームにて運用されている。旧ホーム時代、駅舎からホームへは連絡通路と跨線橋を通り連絡していた。連絡通路はかつて胆振線ホームとして使用されていた1番線を転用したものであり、1986年の胆振線廃止と同時に通路に転用されたようである。
旧ホームは島式1面2線であり、列車の行き違いと折り返しが可能であった。
かつては2面3線構造を有していたが、前述の通り胆振線廃止と同時に1番線の使用が停止され、現在は線路も撤去されている。
旧ホーム時代に使用されていた跨線橋は歴史を感じさせる雰囲気であった。
旧ホームの上屋も趣が感じられた
旧ホーム上には「むかい鐘」が設置されていた。この鐘は当駅のほか、小樽駅、ニセコ駅にも設置されている。
当駅の裏側には転車台が残っていた
この転車台は現在線路とは接続されておらず、使用されていないものであるが、撤去されずに駅裏の公園内に保存されている。
当駅のホームからは美しい羊蹄山を間近に望むことができる。
取材時、当駅の西側では仮設ホームの建設が行われていた。2021年11月以降は仮設ホームから列車が発着している。旧ホームは撤去され跡地に新幹線駅が建設される予定である。なお、新幹線開業までに在来線は廃止となる予定のため、廃止まで仮設ホームのまま運用されることとなる。

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所在地:北海道虻田郡倶知安町
乗入路線
函館本線

小幌駅

室蘭本線の駅、小幌の改札画像です。

駅名標。当駅は”秘境駅”としてあまりにも有名である。当駅通過の普通列車もあり、停車本数が少ないため列車での訪問難易度は高いが、秘境すぎるあまり駅に道路が通じていないため、むしろ鉄道以外での訪問が困難な状況となっている。
「釣り人の皆さんへ」と書かれた張り紙が貼られた駅名標もある。
当駅にもホーロー縦型駅名標が設置されている。東室蘭方面への停車本数は1日2本にとどまる。
駅全景。当駅はホームがあるのみの無人駅であり駅舎・待合室は存在しない。トンネルに挟まれた谷間に存在し、周囲には集落はおろか道路すらない無人地帯である。”キング・オブ・秘境駅”とされており、当駅の利用者のほとんどが鉄道オタクと思われる。
ホーム同士の行き来は構内踏切にて行う。
ホームは相対式2面2線となっている。当駅は複線区間に位置している。
長万部方面ホームは板張りとなっている。
ホームから少し離れた箇所に小屋が建っている。
この小屋はそれぞれ倉庫とトイレとなっている。
当駅から南側には噴火湾の海岸へ通じる林道が伸びている。倉庫・トイレ付近から先に進むと林道に通じているようだが、林道は傾斜が急で険しい箇所があるため通行の際には相応の準備が必要なようである。
東室蘭方面ホームに設置された駅名標の傍にはゴミ箱のような箱が置かれている。
箱の側面には「駅ノートと周辺案内」と書かれている。
蓋を開けると中には駅ノートや、硬券を模した記念撮影用のパネルが入っていた。当駅には待合室がないためこのような形で設置されているものと思われる。雨・雪や虫が入るのを防ぐため、記入後はしっかり蓋をするようにしよう。
当駅ホームから東室蘭方面を望む。駅を出てすぐトンネルに入ることがわかる。
当駅ホームから長万部方面を望む。東室蘭方面同様、駅を出るとすぐにトンネルに入る。このように当駅はトンネルに挟まれたわずかな平地に立地しており、周囲は森が広がっている。周囲は野生動物の出没地帯でもあるため訪問時は十分注意しよう。
当駅に進入する東室蘭行き普通列車。当駅への訪問手段は実質列車に限られているため、18きっぷシーズン等を中心に当駅を訪問する鉄道オタクの姿がみられる。
当駅は”キング・オブ・秘境駅”であるものの道内の鉄道の大動脈である室蘭本線上に位置しているため、通過列車は多い。取材時も札幌と函館を結ぶ特急「北斗」が通過していった。
室蘭本線では貨物列車も多数運行されているため貨物列車の通過もみられる。当駅訪問時は野生動物のみならず通過列車にも十分注意しよう。
当駅の山側には国道37号が通じている。長万部町と豊浦町の境界、「礼文華トンネル」の長万部側坑口付近に海側へ下りる側道が伸びている。
「立入禁止」のゲートが設けられている側道の先に進むと林道経由で当駅へアクセスできるとされている。
林道の入り口付近の様子。この林道経由で小幌駅へ到達したとされる投稿がWEBサイトやSNS上で散見されるが、険しい道とされており十分な装備が必要かつ周辺は野生動物の出没地帯でもある。あくまでも自己責任であるが、当サイトとしては当駅の訪問時は「JR利用」を強く推奨したい。
国道付近から海側を望む。この森のどこかに当駅があるものと思われるが、写っているのは空と噴火湾と森だけであり当駅の正確な位置を把握することはできない。それほど深い森の中に当駅が位置しているということである。

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所在地:北海道虻田郡豊浦町
乗入路線
室蘭本線

藻琴駅

釧網本線の駅、藻琴の改札画像です。

駅名標
当駅にもホーロー縦型駅名標が設置されている
駅舎。開業当時からのものと思われる木造駅舎となっている。
駅舎には道東エリアでしばしば見かけるホーロー駅名標が設置されている。「琴」の字の形が特徴的である。また、沿岸部に位置するためか駅名標には錆がみられる。
木製縦型の手書き駅名標も設置されている。
当駅は無人駅となっており、改札口は存在しない。
駅舎内部は待合室となっている。
かつての駅事務室跡は「軽食&喫茶 トロッコ」に転用されている。
駅舎ホーム側には貝殻を貼り付けて作った駅名標が残っているが、経年劣化のためか貝殻はほとんど剥がれてしまっている。
ホームは単式1面1線の棒線駅となっており、列車の行き違いは不可能である。

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所在地:北海道網走市
乗入路線
釧網本線

比羅夫駅

函館本線の駅、比羅夫の改札画像です。

駅名標
当駅にもホーロー縦型駅名標が設置されている。
駅舎。三角屋根が特徴的な駅舎内には民宿「駅の宿ひらふ」が入居しており、全国でも数少ない「駅舎に泊まれる駅」の1つである。
当駅の1種駅名標は北海道内でよく見られるホーロータイプとなっている。
当駅は無人駅となっており、改札口は存在しない。
ホーム側駅舎出入口の様子
駅舎内は待合室となっている。「駅の宿ひらふ」への入口も駅舎内に設けられている。
「駅の宿ひらふ」の出入り口付近には「通商産業大臣指定 計量管理事業場」の手書き看板が設置されている。
駅舎内には冬季に使用する除雪器具が置かれている。他駅の場合、除雪器具は駅舎・待合室内にある倉庫に保管されているが、当駅では駅舎内のスペースを「駅の宿ひらふ」が使用しているため、待合室内に置かれているものと思われる。
ホーム側から見た駅舎の様子
ホームは単式1面1線の棒線駅であり列車の行き違いは不可能である。
ホーム上には「構内立入禁止」の看板が立てられている。
当駅の特徴はなんといっても「駅舎に泊まることができる」ことであろう。駅舎内にある「駅の宿ひらふ」への入口を入ると宿のロビーが設けられている。
ロビー内にはかつて使用されていたと思われる列車のサポ等が設置されている。
就寝スペースは駅舎の2F部分に設けられている。
「駅の宿ひらふ」では夏季限定でホーム上でBBQを行うことができ名物となっている。BBQはホームの一角に設けられたBBQスペースで行う。
「駅のホームでBBQをする」という体験は他駅ではできないものと思われる。
BBQをしながら美しい夕焼けを眺めるのも良いものである。
当駅に進入する札幌行き「快速ニセコライナー」。函館本線の長万部ー小樽間、通称「山線」の列車はほとんどの列車が小樽で折り返しとなるが、1日に3本のみ札幌と山線区間を直通する列車がある。そのうち当駅まで乗り入れる列車は朝の札幌行き「快速ニセコライナー」が唯一である。

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所在地:北海道虻田郡倶知安町
乗入路線
函館本線