愛国駅

国鉄広尾線の駅、愛国の廃駅画像です。

駅名標。当駅は国鉄広尾線の廃線に伴い、1987年に廃止された。駅名標は、「国鉄広尾線 愛国駅」と書かれたものと、国鉄時代の駅名標デザインを模した駅名標の2種類が設置されている。
駅舎。当駅の駅舎は国鉄広尾線の営業当時から使用されているものである。駅舎は交通記念館として整備されており、鉄道用品の展示等がなされているが、取材時は営業時間外であった。
駅舎横には、当駅および国鉄広尾線のあゆみについて解説する看板が設置されている。
廃止から30年以上経った現在でも、ホームと線路は残されており、線路上にはSLが保存されている。なお、営業当時の線路は単式1面1線の棒線駅であったが、かつては相対式2面2線のホームを有していたようである。
ホーム上には保存されている9600型蒸気機関車の解説看板が設置されている。
当駅駅舎横に設置された「愛国から幸福ゆき」の乗車券をモチーフとした看板。営業当時、同じ広尾線にある幸福駅と並び、「愛の国から幸福へ」とのキャッチフレーズで、演技のいい駅名として人気を博したという。
看板のみならず、切符をモチーフとした碑も設置されている。愛国から幸福ゆきの切符は、現在でもレプリカを駅前の商店で販売しているほか、十勝バスでもバス乗車券を販売しているようである。
当駅前には錆び付いた廃車両が無残な状態で置かれている。なお、当駅と幸福駅はどちらも観光地化しているが、幸福駅の方がかなり観光地じみた雰囲気が漂うのに対し、当駅の観光地感はかなり薄い。

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所在地:北海道帯広市
乗入路線
 広尾線

漆山駅

神岡鉄道の駅、漆山の廃駅画像です。

駅跡地付近。当駅は2006年に神岡鉄道の廃線に伴い廃止となった。現在はレールマウンテンバイクの発着基地となっており、営業当時の面影はない。
駅跡地付近から猪谷方向を望む。廃線から15年近くが経過するが線路は比較的状態よく残されている。
さらに猪谷方面に進むとトンネルがあるようだが、入口は当然封鎖されており、中に入ることはできない。(駅跡地付近から望遠で撮影)

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所在地:岐阜県飛騨市
乗入路線
 神岡鉄道神岡線

忠類駅

国鉄広尾線の駅、忠類の廃駅画像です。
 
駅名標。当駅は国鉄広尾線の廃線に伴い、1987年に廃止となった。ホーム跡には営業当時から残ると思われる駅名標が残っている。広尾線には廃止後に保存されている駅が複数あるが、営業当時の駅名標がそのまま残るのは当駅のみと思われ、非常に貴重なものである。
駅舎。営業当時に使用されていたと思われる木造駅舎がそのまま残っている。駅舎横の大木と合わさって、趣ある雰囲気を感じさせる。
駅舎。営業当時に使用されていたと思われる木造駅舎がそのまま残っている。駅舎横の大木と合わさって、趣ある雰囲気を感じさせる。
駅舎には、ホーロー駅名標が廃止から30年以上経った現在でも残っている。
駅舎内部の駅舎からホームに出る扉付近の様子。木製の古い窓や扉がそのまま残されている。
かつての窓口・駅員詰所跡の様子。ベンチが2台置かれているほか、国鉄時代のポスターや看板がそのまま残されており、タイムスリップしたような感覚に陥るエモい空間が広がる。
看板類の様子。国鉄時代の運賃表、お知らせ看板等、古い看板が大量に残されており、看板マニアにはたまらない空間となっている。
駅員詰所内には、ホーロー看板2枚と、古い構内図があり、非常に貴重な看板を見ることができる。(ガラス窓越しに撮影)
駅舎内部の様子。カーキャッチャーや標識等が置かれている。また、営業当時に使用されていたと思われるストーブ等もあり、趣が感じられる。
駅舎のホーム側には木製の看板が設置されている。
同様に、ホーム側には忠類駅と書かれた手書きっぽい看板が残されている。
駅舎のホーム側には、営業当時に使用されている古い看板が、見せつけるかのように何枚も置かれている。
荷物扱いの看板、安全第一の看板。このように、当駅には趣ある木造駅舎や古い貴重な看板が残っている。愛国駅や幸福駅も遺構が残されているが、それらと比べて当駅は観光地化されていないばかりか、貴重なものがたくさん残されておりマニア的には見所に溢れている。
ホーム・線路は現在も残されており、貨物用車両が保存されている。当駅は帯広から50km、帯広空港からも25kmほど離れており、お世辞にもアクセスがいいとは言えない。しかし、看板マニア必見の代物が多数あるため、十勝地区に来たならばぜひ訪れたいスポットである。
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所在地:北海道中川郡幕別町
乗入路線
 広尾線

中居駅

のと鉄道能登線の駅、中居の廃駅画像です。

当駅はのと鉄道能登線の駅として営業していたが、2005年に同線の廃止に伴い、廃駅となった。当駅は能登線の起点駅かつ、現在ののと鉄道終着駅である穴水駅の隣駅であった。廃駅となり約15年が経過しているが、現在もホームへの入り口が残っている。
中居駅のホーム跡。線路は剥がされているがホームと待合室跡は残っている。
中居駅全景。今でも列車が来そうな雰囲気すら漂わせている。
かつて踏切だった場所からかつて線路であった場所を望む。 廃線から10年以上が経ち、線路は剥がされ、草に覆われてしまっている。

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所在地:石川県鳳珠郡穴水町
乗入路線
のと鉄道能登線

新十津川駅

札沼線の終着駅、新十津川の改札画像です。

駅名標。当駅は札沼線の終着駅である。なお、札沼線の北海道医療大学ー新十津川間は2020年5月7日付けでの廃止が決定している。当記事が公開された本日、2020年5月6日が最終運行日となる。
当駅周辺の名所案内が設置されている。
駅舎。トタン屋根が特徴的な小ぢんまりとした木造駅舎はレトロで趣ある雰囲気が漂う。この駅舎が駅としての役割を果たすのは、本日が最後である。
駅舎にはホーロー製の駅名標が掲げられている。
改札口跡。現在は無人駅となっており改札口は存在しない。
当駅の時刻表。当駅には1日1往復の列車が発着するのみとなっており、日本一本数の少ない終着駅として知られている。しかし、この1日1往復の列車が発着するのも本日が最後である。
かつての窓口跡には観光協会が入居しており、1日1往復の列車でやって来る乗客の出迎え等を行っている。しかし、列車の来ない時間帯は画像の通り、観光協会の営業も行わない。
駅舎内には札沼線の画像がたくさん貼られている。四季折々の美しい姿を見せる札沼線だが、沿線の美しい風景とともに走る列車の姿を明日以降見ることはできない。
駅舎内には待合スペースが設けられている。
駅前には列車の乗客向けの駅市や顔はめパネルが置かれていたが、駅市は列車が来ない時間帯には閉まっているようである。
ホーム側から見た駅舎の様子。開業以来長い間新十津川を訪れる旅人を出迎えていたが、その役割も本日を持って幕を下ろす。
駅舎のホーム側出入口には「ようこそ新十津川へ」と乗客を歓迎する看板が設置されている。
その横にはホーロー製駅名看板を模したプレートが貼られている。本物のホーロー看板ではサッポロビールの広告が入っている箇所には「ようこそ札沼線終着駅」と書かれている。しかし、当駅の札沼線終着駅としての役割は本日が最後。明日以降は北海道医療大学駅が新たな札沼線終着駅となる。
ホームは単式1面1線の棒線駅で行き違い不可。当駅のホームに停車した列車はそのまま向きを変えて折り返す。
ホームから札幌方面を望む。札沼線の起点である桑園までは当駅から76.5kmあるが、明日以降新たな終着駅となる北海道医療大学駅から桑園までは28.9km。札沼線は半分以下の長さに縮小されることとなる。
当駅から札沼線の終点を望む。札沼線はかつて、留萌線の石狩沼田までを結んでいたが、今から50年近く前の1972年に当駅ー石狩沼田間が廃止となっている。それ以降、約50年間当駅が札沼線終着駅であったが、明日からは北海道医療大学駅が新たな終着駅となる。

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所在地:北海道樺戸郡新十津川町
乗入路線
札沼線