新得駅

根室本線と石勝線の駅、新得の改札画像です。

駅名標。当駅は石勝線と根室本線の接続駅である。トマム駅が石勝線、落合駅が根室本線である。札幌と帯広・釧路方面を結ぶ特急・貨物列車はかつては根室本線経由で運行されていたが、石勝線の開通以降は全て石勝線経由での運行となっている。
自立式駅名標。根室本線の東鹿越ー当駅間は2016年8月に発生した台風10号により被災し不通となっていたが、2024年春をもってこの区間を含む富良野ー当駅間が廃止となることが決定した。これにより根室本線は滝川ー富良野間、当駅ー根室間に分断されることになる。
当駅にもホーロー縦型駅名標が残っていた。
当駅設置の乗り換え看板。根室本線の富良野ー当駅間が廃止後は、当駅は実質的に1本の路線の途中駅となることになる。
当駅設置の名所案内看板。国鉄時代に設置されたものと思われる。
当駅設置の名所案内。大雪山国立公園と新得町内の名所がそれぞれ紹介されている。
新得町内のイラストマップ
駅舎。新得町商工会館と合築となった横に長い駅舎である。
駅舎部分のみを撮影
改札口。当駅は有人駅であり、係員による集改札が行われる。
当駅には「LED職人」がいるようであり、発車標にはイラストが表示される。駅前発着の根室本線代行バスも発車標に表示される。
きっぷうりばの様子。みどりの窓口と自動券売機が設置されている。
取材時、当駅には近年数を減らしているみどりの窓口看板が残っていた。
駅舎内部は待合室となっている。
駅舎内部、改札口方向を望む
ホームは2面3線となっており列車の行き違い・折り返しが可能である。新夕張ー当駅間の石勝線は特急列車のみが運行されており、乗車券のみで特急列車の自由席に乗車できる特例が設定されている。そのため、根室本線の普通列車は全列車当駅始発・終着となる。
2番線の番線標は国鉄スタイルの行灯タイプとなっている。
3番線の番線標
当駅の跨線橋は重厚感ある造りとなっている。
跨線橋入口付近には「右側通行」の手書き看板が設置されていた。
駅舎側の「右側通行」手書き看板はホーム側のものと比べて状態が良好であった。
跨線橋内には「JR新得駅」と書かれた看板があった。
跨線橋内には「おつかれさまでした WELCOME TO」と書かれた看板が設置されていた。日本語と英語で意味が異なる看板である。
駅構内は比較的広くなっており、留置線が複数設けられている。
取材時、道内でも数を減らしつつある「ヨンマル」が多数留置されていた。現在、根室本線当駅ー釧路間の普通列車は全て新型車両「デクモ」での運用となっている。
ホーム上には花壇が設けられており、美しい花々が咲いていた。

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所在地:北海道上川郡新得町
乗入路線
根室本線
石勝線

小沢駅

函館本線の駅、小沢の改札画像です。

駅名標。かつては当駅から岩内線が分岐していたが、1985年に岩内線が廃止されて以降、函館本線の単独駅となっている。函館本線も長万部ー小樽間(通称:山線)が北海道新幹線開業に伴い廃止となる予定で、当駅も廃止される運命となっている。
当駅にもホーロー縦型駅名標が残っていた。
駅舎。三角屋根が特徴的な簡易的な駅舎であり、当駅ー銀山間で通過する「稲穂トンネル」をモチーフにしたデザインと思われる。
駅舎内部の様子。当駅は無人駅となっており改札口は存在しない。
ホームへは跨線橋を渡って連絡する。
当駅の駅舎は比較的新しいのに対し、跨線橋は歴史ある雰囲気が感じられ、おそらく開業時に近い年代から残るものと推察される。
跨線橋内部の様子。
跨線橋内部の様子。橋の中央部分でさらに一段高くなる構造となっている。
跨線橋内には「よい旅を」と書かれたイラストが貼られている。イラストには雷電の「刀掛岬」と盃温泉郷の「カブト岩」が描かれている。なお当駅から雷電までは約30km、盃温泉までは約25km離れている。
跨線橋内には手書きののりば案内看板も残っている。倶知安の「倶」、函館の「函」が旧字体となっており、歴史が感じられる。
跨線橋の駅舎側には「ようこそ共和町へ」と書かれたイラスト看板があり、共和町内にある神秘な「神仙沼」が描かれている。現在では共和町唯一の鉄道駅となった当駅から神仙沼までは約30km離れている。
手書きの出口看板も残っている。出口看板の下半分は白く塗られているが、これはかつて「岩内方面」と書かれていたものを、岩内線廃止に伴い塗りつぶされたものである。心が綺麗な人には「岩内方面」の文字が見えるかもしれない。
ホームは島式1面2線であり列車の行き違いが可能である。
ホームから駅舎方向を望む。ホーム側線路と駅舎の間にはもう1〜2線敷けそうなスペースが空いており、かつてはこの部分にも線路があったものと思われる。
跨線橋の駅舎側には「旧国鉄岩内線一番ホーム跡地」の碑が建っており、かつてこの場所に岩内線ホームがあったことを示していた。
ホームから小樽・岩内方面を望む。線路の左側、信号の建っている辺りは線路2線分ほどのスペースが不自然に空いているが、この部分にかつて岩内線の線路があったものと思われる。
かつて線路があったと思われる箇所は現在は空き地となっており、取材に訪れた初夏のシーズンはルピナスの花がただ咲き乱れるのみであった。
ホームから倶知安・長万部方面を望む。かつては広い駅構内を有し、当駅も繁栄していたことが伺える。
倶知安方面ホーム端には「指差称呼確認」の手書き看板が人知れず残っていた。
当駅駅前、国道5号線に面した場所に「トンネル餅」を販売する「末次商会」があった。
当駅ー銀山間で通過する「稲穂トンネル」開通にちなみ発売され、100年以上の長きに渡り当駅の名物として親しまれてきた「トンネル餅」。残念ながら2022年に発売を終了し、100年以上の長い歴史を幕を下ろした。

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所在地:北海道岩内郡共和町
乗入路線
函館本線

礼文駅

室蘭本線の駅、礼文の改札画像です。

駅名標
当駅にもホーロー縦型駅名標が設置されている。
駅舎。クリーム色の外壁が特徴的な洋風デザインの駅舎となっている。
当駅は無人駅となっており、改札口は存在しない。
駅舎内部は待合室となっている。
駅舎内部の様子
ホームは2面3線となっているが、中線はほとんど使用されていないものと思われる。
ホーム同士の行き来は構内踏切にて行う。

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所在地:北海道虻田郡豊浦町
乗入路線
室蘭本線

北浜駅

釧網本線の駅、北浜の改札画像です。

駅名標
当駅にもホーロー縦型駅名標が設置されている
オホーツク海に接岸する流氷のイラスト入り名所案内が設置されている。オホーツク海に最も近い鉄道駅である当駅では、冬季の2月〜3月頃に流氷が接岸する様子を見ることができる。
駅舎。開業当時からのものと思われる木造駅舎が残っている。当駅はオホーツク海に最も近い駅であるため観光地化しており、流氷シーズンを中心に観光客の姿をみられる。
道東エリアでしばしば見かけるタイプのホーロー駅名標が駅舎に設置されている。沿岸部に近い環境からか、錆が多くみられる。
当駅は無人駅となっており、改札口は存在しない。待合室内には旅行者が貼り付けた名刺や切符が大量に貼られている。当駅同様に、駅舎内に大量の名刺が貼られている駅としては熊本県のJR肥薩線・大畑駅が挙げられる。
かつての駅事務室跡では、喫茶店「停車場」が営業している。
駅舎内部は待合室となっている。
当駅には勝手口が設けられており、駅舎を通らずにホームへダイレクトに行くことができる。
ホームは単式1面1線の棒線駅であり、列車の行き違いは不可能である。前述の通り、当駅はオホーツク海に最も近い駅であるため、ホームからもオホーツク海を望むことができる。
当駅のホーム上には展望台が設けられている。
展望台の上から釧路方面を望む。冬季の流氷接岸シーズンには流氷を観測することができ、流氷を一目見ようと大勢の観光客が訪れる。
展望台から網走方面を望む。取材時は2月下旬で流氷接岸シーズンではあったが、当日の天候が温暖であったため残念ながら流氷を見ることはできなかった。
当駅に進入するしれとこ摩周号。オホーツク海と汽車を一緒に撮影しようとするオタクも当駅周辺を訪れることが多い。

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所在地:北海道網走市
乗入路線
釧網本線

倶知安駅

函館本線の駅、倶知安の改札画像です。

駅名標。函館本線長万部ー小樽間(通称:山線)の運行拠点駅であり、当駅始発・終着となる列車が多い。当駅から小樽方面は概ね1時間〜2時間おきに列車が運行されているのに対し、長万部方面は1日7往復となり本数が半減する。
自立式駅名標。当駅は2030年度開業予定の北海道新幹線(新函館北斗ー札幌間)の停車駅となる予定である。北海道新幹線開業に先立ち、函館本線の山線区間(長万部ー小樽間)は廃止となる方針であり、当駅も将来的には新幹線単独駅となる予定である。
当駅にもホーロー縦型駅名標が設置されている
当駅設置の名所案内看板。当駅は倶知安町の代表駅であるが、スノーリゾートで全世界的に有名なニセコエリアへの玄関口でもある。新幹線開業後は、新幹線を利用することでニセコエリアへのアクセスが飛躍的に改善するため、さらなる誘客が期待されている。
駅舎。鉄筋コンクリート造りの地平駅舎となっている。北海道新幹線の建設工事が当駅周辺でも行われており、新幹線開業に伴い現在の駅舎は新駅舎へ改築される予定である。
当駅駅舎前にも「くるぞ!!北海道新幹線」と書かれた看板があり、新幹線が当駅に乗り入れることが伺える。
倶知安は「スキーの町」であるためか、看板の上には雪だるまが置かれているが、鼻の部分はよく見ると北海道の形となっている。
改札口。当駅は有人駅であり、係員による集改札が行われる。
きっぷうりばの様子。当駅にはみどりの窓口および自動券売機が設置されている。
駅舎内部には待合室が設けられている
待合室内部の様子。広々とした開放的な空間である
待合室内部の様子
駅前には駅名標を模した歓迎看板が設置されている
ホーム側から見た改札口の様子
改札口付近には顔はめパネルと倶知安・ニセコのイラストマップが設置されている。
北海道新幹線建設工事に伴い、当駅は現在仮設ホームにて運用されている。旧ホーム時代、駅舎からホームへは連絡通路と跨線橋を通り連絡していた。連絡通路はかつて胆振線ホームとして使用されていた1番線を転用したものであり、1986年の胆振線廃止と同時に通路に転用されたようである。
旧ホームは島式1面2線であり、列車の行き違いと折り返しが可能であった。
かつては2面3線構造を有していたが、前述の通り胆振線廃止と同時に1番線の使用が停止され、現在は線路も撤去されている。
旧ホーム時代に使用されていた跨線橋は歴史を感じさせる雰囲気であった。
旧ホームの上屋も趣が感じられた
旧ホーム上には「むかい鐘」が設置されていた。この鐘は当駅のほか、小樽駅、ニセコ駅にも設置されている。
当駅の裏側には転車台が残っていた
この転車台は現在線路とは接続されておらず、使用されていないものであるが、撤去されずに駅裏の公園内に保存されている。
当駅のホームからは美しい羊蹄山を間近に望むことができる。
取材時、当駅の西側では仮設ホームの建設が行われていた。2021年11月以降は仮設ホームから列車が発着している。旧ホームは撤去され跡地に新幹線駅が建設される予定である。なお、新幹線開業までに在来線は廃止となる予定のため、廃止まで仮設ホームのまま運用されることとなる。

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所在地:北海道虻田郡倶知安町
乗入路線
函館本線