上越駅 石北本線の駅、上越の廃駅画像です。 当駅は石北本線の駅であったが、50年以上前の1975年に旅客駅としては廃止となり、「上越(かみこし)信号場」となった。1975年時点で、上越地区の住民は0人であった。廃止後もしばらくは駅名標が残っていたようだが、取材時は枠のみが残っていた 駅舎、取材時は旅客駅として営業当時の木造駅舎が残っており、保線作業用の基地として使用されていたようだ 旅客営業当時に使用されていた駅名標は上川町内の資料館に保存されている 線路側から見た駅舎の様子(列車内より撮影) 石狩国・北見国の境である北見峠のすぐ西側に位置する当駅の標高は634mであり、北海道内に現存する停車場としては最も標高が高い停車場である 駅舎内には50年前の旅客駅であった当時から残ると思われる看板類が確認できた 当駅は旅客駅として廃止されてから50年以上経った現在も信号場として残っており、石北本線の運行の安全を司る重要な役割を果たしている 石北本線の上川ー白滝間は駅間が37.3km離れており、JRの在来線で最も駅間が長い区間であるが、当駅はこの区間に3つある信号場の1つであり、中間に位置する信号場である 奥に見える高架橋は旭川紋別自動車道であり、このほか国道333号も駅付近を通っている。当駅付近は人口が皆無であるが、旭川・上川と遠軽を結ぶ石北本線・旭川紋別自動車道・国道333号が北見峠を越える交通の要衝となっている 当駅周辺は冬はかなりの積雪となることから、ポイント付近はスノーシェッドに覆われている。また取材時は保線作業員の姿もみられた。鉄道運行の安全は人知れず働く作業員の方の努力により担保されているのである 当駅は国道333号から林道を少し入った箇所に位置している。駅への入り口には小さな看板が建っており、看板には旅客駅として廃止されてから50年以上経った現在も「上越駅」と書かれている 当駅には留辺志部川に架かる小さな橋を渡らないとたどり着くことができない。周囲は人口が皆無であり山深い場所にあるため、野生動物との遭遇には十分注意しよう ————————————— 所在地:北海道上川郡上川町 乗入路線 ■ 石北本線
中越駅 石北本線の駅、中越の廃駅画像です。 駅舎、当駅は利用者僅少により、2001年に旅客駅としては廃止となった。旅客駅であった当時の駅舎は赤いトタン屋根が特徴的な木造駅舎であり、取材当時も保線基地として使用されていた。 線路側から見た駅舎の様子(列車車内より撮影) 廃止後の駅構内の様子、廃止後ホームや駅名標は撤去され、ここがかつて旅客駅であったことを示すものは何も残っていない 当駅は旅客駅としては廃止されたが、現在も「中越信号場」として、石北本線の運行の安全を支える存在となっている 石北本線の上川ー白滝間は37.3km離れており、全国の在来線で駅間の距離が最も長い区間であるが、当駅はこの駅間に3つある信号場の1つであり、最も旭川寄りにある信号場である かつて、石狩国と北見国の境であり、現在も険しい峠が立ちはだかる北見峠越えの区間に位置する当駅。周囲には人家は皆無であり、駅前の国道333号を時折車が通過するのみである 人の営みが消えても、現在も鉄路の安全を守る重要な存在であることには変わりない ————————————— 所在地:北海道上川郡上川町 乗入路線 ■ 石北本線
歓遊舎ひこさん駅 日田彦山線の駅、歓遊舎ひこさんの改札画像です。 駅名標。イラストは入っていない。日田彦山線の添田ー夜明間は2017年7月の九州北部豪雨により被災し不通となっていたが、鉄道としての復旧を断念し、2023年8月28日よりBRTに転換されることとなった。 駅全景。当駅の駅名は隣接する道の駅「歓遊舎ひこさん」に由来する。2008年開業の日田彦山線で最も新しい駅であったが、2017年に豪雨災害となり休止となったため、列車が発着したのは僅か10年足らずということになる。 隣接する道の駅「歓遊舎ひこさん」の様子。鉄道駅より道の駅の方がはるかに大規模であることがわかる。 駅入口。当駅はホームと待合室があるのみの無人駅であり、駅舎および改札口は存在しない。 駅出入口には集札箱が置かれている。 ホームは単式1面1線の棒線駅であり列車の行き違いは不可能である。 ————————————— 所在地:福岡県田川郡添田町 乗入路線 ■ 日田彦山線
豊前桝田駅 日田彦山線の駅、豊前桝田の改札画像です。 駅名標。イラストは入っていない。日田彦山線の添田ー夜明間は2017年7月の九州北部豪雨により被災し不通となっていたが、鉄道としての復旧を断念し、2023年8月28日よりBRTに転換されることとなった。 駅入口。当駅はホームと待合室があるのみの無人駅であり、駅舎および改札口は存在しない。 待合室外壁には木製・手書きの縦型駅名標が取り付けられていた。 ホーム上に設けられた待合室の様子 ホームは単式1面1線の棒線駅であり列車の行き違いは不可能であった。 ————————————— 所在地:福岡県田川郡添田町 乗入路線 ■ 日田彦山線
彦山駅 日田彦山線の駅、彦山の改札画像です。 駅名標。イラストは入っていない。日田彦山線の添田ー夜明間は2017年7月の九州北部豪雨により被災し不通となっていたが、鉄道としての復旧を断念し、2023年8月28日よりBRTに転換されることとなった。 かつては、全国的に貴重であった国鉄時代に設置された下がグレー色のタイプの駅名標が残存していたが、残念ながら後述の駅舎解体に伴い撤去された。 夜間は国鉄駅名標が光っていた。 国鉄時代より残存すると思われる自立式駅名標も残っていた。晩年は錆により表示が読み難い状態となっていた。 木製・手書きの縦型駅名標も残っていた。 当駅の名所案内看板。山の名前は「英彦山」であるのに対し駅名は「彦山」であり、表記が異なる。読みはどちらも「ひこさん」である。 旧駅舎。英彦山神宮をモチーフとした、英彦山への玄関口に相応しい優雅な造りの木造駅舎であった。1942年の開業以来80年に渡り使用されていたが、老朽化が進んでおり今後の維持が困難であること、バリアフリー対応が難しいことを理由に、2021年4月に残念ながら解体されてしまった。 駅舎には国鉄スタイルの1種駅名標が取り付けられていた。 夜間、点灯状態の1種駅名標の様子 1種駅名標の下には「神話と伝説・森林浴の玄関口彦山駅」と記載されていた。 当駅は無人駅であり、改札口は存在しない。有人駅時代に使用されていたと思われる改札ラッチの痕跡が残っていた。 かつての窓口跡は封鎖されており、簡易型の自動券売機が設置されていた。 駅舎内部は待合室となっていた。 当駅の駅舎は大きな屋根が特徴的であるが、屋根の軒下にもベンチが置かれ待合室同然に利用できた。 駅舎軒下部分には臨時の改札ラッチや英彦山のイラストマップが設置されていた。臨時改札ラッチは、かつて初詣や登山のシーズン等に利用されていたのかもしれない。 鳥居を模した支柱が特徴的なご案内看板。一部が欠けてしまっている。 ホーム側から見たご案内看板 臨時の改札ラッチ跡に設置された歓迎看板。当駅が英彦山への玄関口としての役割を担っていた頃の名残が感じられる。 ホームは2面3線であり列車の行き違いが可能であった。取材時は鉄道廃止、BRT転換の方針が決定し、ホームの撤去工事が一部始まっており線路は剥がされた後であった。 下グレー駅名標の裏側は国鉄様式ののりばご案内看板であった。2番のりばは添田・小倉方面への当駅折り返し列車が使用していたようである。 夜間、点灯状態ののりばご案内看板 当駅設置の番線標も国鉄スタイルのものであった 当駅設置の国鉄様式番線標。このように当駅にはかつて貴重な駅舎や看板が大量に残っていたが、これらはBRT転換に伴う駅舎解体により全て姿を消してしまった。 ————————————— 所在地:福岡県田川郡添田町 乗入路線 ■ 日田彦山線