甲斐小泉駅

小海線の駅、甲斐小泉の改札画像です。

駅名標。長野支社標準タイプの自立式駅名標である。当駅は山梨県の駅であるが、他の小海線の駅同様、長野支社管轄である。
写真入り駅名標。当駅付近にある三分一湧水の写真入りの駅名標も設置されている。
駅舎。小ぢんまりとした比較的新しい簡易駅舎である。1種駅名標は英語表記のみとなっており、日本語表記がない。
当駅は無人駅となっており、改札口は存在しない。東京近郊区間に位置するが、小海線ではSuica等の交通系ICは飛び石導入となっており、当駅では使用不可である。駅舎内部は待合室となっている。
駅舎内部には美しいステンドグラスが設置されており、小諸方のものは国蝶オオムラサキと八ヶ岳をモチーフとしたデザインである。
小淵沢方のものは八ヶ岳に生息する「幸せを呼ぶ青い鳥」ルリビタキと、シラカンバの林をモチーフとしたデザインである。
取材時、ホームは相対式2面2線であり列車の行き違いが可能であったが、2020年秋に小海線へ無線列車制御システムATACSが導入されたことに伴い、現在では交換設備の使用が停止されているようである。
取材時、当駅には独特な形状の構内踏切が設置されていたが、交換設備の使用停止に伴い踏切も使用が停止されてしまった。

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所在地:山梨県北杜市
乗入路線
小海線(八ヶ岳高原線)

甲斐大泉駅

小海線の駅、甲斐大泉の改札画像です。

駅名標。八ヶ岳と星空をデザインした小海線オリジナルデザインの駅名標が設置されている。
八ヶ岳と思われる写真入りの駅名標も設置されている。
駅舎。国鉄時代からのものと思われる木造駅舎となっている。
駅舎に掲げられた1種駅名標は木製のものとなっている。
駅舎前には背の高いシラカンバの木が5本生えており、高原情緒が漂う。なお、当駅の標高は1,158mであり、JR線の駅では野辺山、清里に次いで3番目に標高の高い駅である。
改札口。当駅は東京近郊区間の駅であるが、小海線ではSuicaは飛び地導入となっており、当駅ではSuica等の交通系ICは使用できない。
駅舎内部には窓口が設けられており、窓口営業時間内は乗車券類の購入が可能である。なお、営業時間外は無人となる。
駅舎内部は待合スペースとなっている。
ホームは相対式2面2線となっており、列車の行き違いが可能である。
駅舎反対側の清里・小諸方面ホームへは構内踏切を渡る必要がある。

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所在地:山梨県北杜市
乗入路線
小海線(八ヶ岳高原線)

清里駅

小海線の駅、清里の改札画像です。

駅名標。八ヶ岳と星空をモチーフとした小海線オリジナルデザインの駅名標である。当駅は山梨県最北端の駅であり、北端の野辺山駅は長野県となる。
当駅にはホーロー製の縦型駅名標も設置されている。
駅舎。山小屋風デザインの真っ白な鉄筋コンクリート製の駅舎となっている。当駅は高原リゾートとして知られる清里高原の玄関口である。
駅舎に設置された1種駅名標は国鉄時代より残るものと思われる。
改札口。有人駅であり、駅員による集改札が行われる。当駅は飛び地でSuica等の交通系ICが使用可能であり、IC専用簡易改札機が設置されている。但し、交通系ICの利用は小淵沢駅等の利用可能駅への乗車に限られ、甲斐大泉駅等の非対応駅への乗車はできない。
駅舎内部。かつてはみどりの窓口が営業していたようであるが、現在は閉鎖され、指定席券売機での対応となっている。
駅舎内部。清里高原の玄関口であり、夏季の土休日を中心に観光客の利用も多いため、駅舎内部は広々としている。
駅舎内部の様子。駅舎内では季節限定で横川駅の「峠の釜めし」が販売されている。
このように、駅舎内にはかなりの席数のベンチが確保されていることが伺える。
また、駅舎内には四季折々の風景の中を走る”HIGH RAIL 1375”の写真が展示されている。
改札口付近に設置されている木製の駅名標
改札口付近にはシラカンバ材を使用して作ったシカの置物が設置されている
ホームは相対式2面2線となっており、列車の行き違いが可能である。
2番線の小海・小諸方面へは構内踏切を渡る必要がある
当駅にはホーロー製の方面看板が設置されている。
小淵沢方面ホームに設置されているホーロー製の方面看板。
当駅の標高は1,274mであり、JR線の駅では野辺山駅に次いで2番目に高く、山梨県内では最も高い。当駅には標高を示す標が設置されており、画像は2番線のもの。
1番線にも標高標が設置されており、駅前に展示されているSLとのコラボも楽しめる。
小海線は高原地帯を走っており、JR線で標高の高い駅トップ10のうち、1位〜9位まで小海線が独占している。先述の通り、当駅の標高はJR線で2番目に高い。
当駅構内には「ようこそ信州 小海線へ Welcome to Nagano!」と書かれた横断幕が掲げられているが、当駅はあくまでも山梨県であり、駅前には山梨中銀のATMも設置されている。
駅前にはC56 149号機が保存されている。小海線を走行したSLで、廃車後は清里町内で保存されていたが、あまりに酷い保存状態であったため、修復・整備の上当駅前に移設された経緯を持つ。現在は屋根がかけられその下で保存されている。

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所在地:山梨県北杜市
乗入路線
小海線(八ヶ岳高原線)

信濃川上駅

小海線の駅、信濃川上の改札画像です。

駅名標。星空と八ヶ岳をモチーフとした小海線オリジナルデザインの駅名標である。当駅はホーム幅が非常に狭いため、正面から駅名標全体を撮影することは難しい。
長野支社管内でよく見られる写真入り駅名標。高原野菜畑と川上村原産の川上犬の写真が入る。川上村はレタス等の高原野菜の栽培で知られており、当駅ー野辺山間の車窓からも一面に広がる高原野菜畑を見ることができる。
高原野菜畑の裏側は別の写真が入っており、こちらは千曲川源流の写真入りである。千曲川の源流は川上村にある。千曲川は長野盆地で犀川に合流後、新潟県に入り信濃川に名前を変え、新潟市で日本海に注ぐ全長367kmに及ぶ日本一長い川である。
旧駅舎。緑色のトタン屋根が特徴的な開業当時からの木造駅舎は、老朽化に伴い2020年秋に解体されてしまった。
旧駅舎。緑色のトタン屋根が特徴的な開業当時からの木造駅舎は、老朽化に伴い2020年秋に解体されてしまった。
旧駅舎時代の1種駅名標。木製であった。
旧駅舎時代の改札口
旧駅舎時代の窓口の様子。川上村委託の窓口が設けられており、乗車券や中央線特急・北陸新幹線の切符等が購入可能であった。また、窓口付近には本棚も設けられていた。
窓口付近にある「出札窓口」の文字からは国鉄の趣が感じられた。
同様に、改札口付近にある「兼掌窓口」の文字からも国鉄の雰囲気が感じ取れた。
旧駅舎時代の駅舎内部は待合室として使用されていた。取材時は7月下旬であったが、ストーブが設置されていた。標高1,138mの高原地帯ゆえに、夏期でも朝晩は寒いことがあるのかもしれない。
ホームから見た旧駅舎の様子
ホームから見た旧駅舎の様子
改札口のホーム側には「ようこそ千曲川の源流川上郷へ」と書かれた木製の看板が設置されていた
駅舎からホームへは構内踏切を渡って移動していた
ホームは島式1面2線で列車の行き違いが可能となっている。ホームは非常に狭いため、列車の進入・進出時等は触車しないよう注意したい。
当駅構内には複数線路が設けられており、事業用車両が留置されている。奥にはホーム跡と思われる構造物が確認できるが、おそらく過去に使用されていたと思われる貨物ホーム跡であるものと思われる。
構内踏切付近には二宮金次郎像が建てられているが、二宮金次郎が川上にゆかりがあるという訳ではなく、昭和時代に長野県内の駅長を歴任した者が、自らの名前にちなんで設置したものであると言われている。
旧駅舎時代、駅員詰所のホーム側出入口付近には縦型の駅名標が設置されていた。これはJR化後に設置されたものと思われるが、ホーロー製となっている。
旧駅舎時代、改札口付近の柱には「指差確認」のホーロー看板が設置されていた。
旧駅舎時代、駅前には駐車禁止の手書き看板が設置されていた。
ホームから見える位置に設置してある川上村の看板。高原野菜と千曲川の写真入りである。小海線は当駅以北で千曲川と概ね並走しており、特に車窓が山がちとなる当駅ー八千穂間で車窓からもよく見える。

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所在地:長野県南佐久郡川上村
所属路線
小海線(八ヶ岳高原線)

小海駅

小海線の駅、小海の改札画像です。

駅名標。八ヶ岳と星空をモチーフとした小海線オリジナルデザインである。当駅は小海線の主要駅の1つであり、一部列車は当駅で小諸方面に折り返す。
写真入り駅名標。小海町内にある松原湖と八ヶ岳連峰の写真が入っている。海なし県・信州にあるにも関わらず地名に「海」が入るのは、約1200年前に八ヶ岳の水蒸気爆発によって2つの湖ができ、小さな湖の方を「小海」と呼んだことに由来するようである。
駅舎。時計台のある洋風デザインの駅舎は、JA長野八ヶ岳の支所・診療所・ショッピングセンターとの合築となっている。
実質的に駅舎として使用されているのは、時計台の直下にあるこの部分のみとなっている。
駅前広場には、石を積んで作られた屋根付きの駅名表示がなされている。
改札口。当駅は有人駅となっており、係員による集改札が行われる。
切符売り場の様子。かつてはみどりの窓口が営業していたが、現在は閉鎖され、代わりに指定席券売機が設置された。
駅舎内部には待合室が設けられている。
前述の通り駅舎は他施設と合築となっている。駅舎に向かって左側にはショッピングセンターが入居しているが、取材時は営業時間外であった。
駅舎に向かって右側にはJAの支所と診療所がある。
ホームは2面3線となっており、列車の行き違い・折り返しが可能である。
駅舎反対側の2・3番線ホームへは構内踏切を渡る必要がある。画像には跨線橋らしきものも写っているが、これは自由通路であり、改札外での利用となる。
構内踏切付近のホーム下には「このホーム、2番線、3番線です」と手書きで書かれている。
2・3番線ホームには小ぢんまりとした上屋と待合スペースがある
この上屋に設置されている番線標は手書きと思われる
また、2番線には別の手書きと思われる番線標も設置されている。
2番線・3番線ホーム上に設置されている海抜の碑。最高地点である野辺山駅が1,345mであるため、500m近くも標高が低いことがわかる。
ホームから小諸方を望む。係員詰所と思われる建物に向けて細い通路が伸びている。
付近には錆びついた転動防止の看板が設置されている。

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所在地:長野県南佐久郡小海町
所属路線
小海線(八ヶ岳高原線)