重安駅 美祢線の駅、重安の改札画像です。 駅名標 駅舎。開業当時から使用されているものと思われる木造駅舎である。 当駅の1種駅名標は手書きと思われる味のある看板となっている。 当駅は無人駅となっており、改札口は存在しない。 かつて窓口があったと思われる箇所は封鎖されている。自動券売機は設置されていない。 駅舎内部は待合室となっている ホーム側から見た駅舎の様子 駅舎からホームは構内踏切を渡り移動する。 ホームは島式1面2線となっており列車の行き違いが可能である。 ホーム上には趣ある木造の待合室が設置されている。 木造待合室には近年では大変貴重なホーロー方面看板が残っていた。JR西日本管内では高山線笹津駅、紀勢線朝来駅と並び、ホーロー方面看板の残る数少ない駅の1つである。 木造待合室には手書きの番線標も設置されていた。 木造待合室に設置された3番のりばの手書き番線標 逆サイドから見た木造待合室の様子 ホーム上には美祢特産の石灰石・大理石に関する説明書き看板が設置されており、この看板自体も石灰石または大理石を彫って造られたものと思われる。 実際、当駅の西側すぐの山にも石灰石の採掘を行っている採掘場が存在する。日本最大のカルスト地形である秋吉台を擁する美祢市では石灰石の採掘が一大産業の1つとなっており、太平洋セメントやUBE等が美祢市内に石灰石の採掘場を多数有している。 当駅の構内は側線を複数有し、美祢線の無人駅としては広い構内を有する。これはかつて石灰石を輸送する貨物列車が当駅を発着していた名残である。美祢線が幹線である理由の1つに石灰石等の貨物輸送量が多かったことが挙げられるが、貨物列車が全廃された現在では幹線とは名ばかりの状態となっている。 当駅構内に設置されている安全塔も、恐らく石灰石もしくは大理石を使用して作られたものと思われる。 当駅の安全塔は上から見ても十字形になっていることが特徴的である。鉄道の安全はみんなの願い。いつまでも鉄道が事故なく安全に運行されることを願うばかりである。 駅舎の隣には運転従事員詰所の建物がある。かつて貨物列車が運行されていた時代は、間違いなく使用されていたと推測されるが、現在使用されているのかどうかは謎である。 当駅駅前には駅名の由来について書かれた看板が設置されており、かつては石灰石輸送で栄えたこと、駅西側には石灰石採石場がみられることについても記載されている。 ————————————— 所在地:山口県美祢市 乗入路線 ■ 美祢線