稲荷町駅

地鉄電車の車庫・稲荷町テクニカルセンター最寄駅、稲荷町の改札画像です。

本線駅名標。当駅は富山地鉄本線と不二越線の分岐駅である。本線には寺田から分岐する立山線の列車も乗り入れる。
駅番号導入前の本線駅名標。現在との差異は駅番号の有無のみである。越中富山らしく、日本海みその広告が駅名標の下に入る。
不二越・上滝線駅名標。不二越・上滝線は当駅が起点であるが列車はすべて隣の電鉄富山まで乗り入れる。当駅ー電鉄富山駅間は本線、立山線、不二越・上滝線の3路線の列車が乗り入れるため、地方私鉄にしては非常に多い本数となっている。
駅番号導入前の駅名標。当駅の隣駅は、2019年3月に栄町駅が開業するまでは不二越駅であった。
駅舎。茶色い瓦屋根が特徴的な趣ある駅舎である。
駅舎入口には歴史を感じさせる「稲荷町駅」の表示が残る。
改札口。IC専用の自動改札機が設置されている終日有人駅であり、自動券売機も設置されている。
改札口入口には「電車にご乗車の方は早目にホームでお待ち合わせ下さい」と書かれたプレートが設置されている
駅舎内部。自動販売機も設置されている
駅舎内部は待合室となっている
当駅の構内図。最も駅舎から近い不二越線用のホームが3番ホームであり、地下通路を渡った本線用のホームが1番・2番ホームとなっている。
歴史を感じさせる雰囲気ののりば案内看板も残る。富山・宇奈月温泉・立山方面は階段を降りる必要があることが段になった矢印で示されている。
富山・宇奈月温泉・立山方面へ向かう本線ホームへの地下通路階段入口。
地下通路内のホーム入口にはどの方面へ向かうか示す看板が設置されている
同じ場所から地下通路の改札方向を望む
本線ホームは相対式2面2線。電鉄富山ー当駅間は複線であるが当駅以東は単線となる。
本線ホームはカーブしていることがわかる
本線ホームの地下通路入口には歴史ある雰囲気ののりかえ案内が設置されている。「大川寺」と「方面」の間にスペースが空いているが、これは以前の駅名「大川寺遊園」から改名した際に「遊園」を消したものと推測される。
本線ホームの屋根は趣ある造りとなっており…
ホーロー製の縦型駅名標も残っている。広告欄のスポンサーは「皇国晴酒造」。黒部にある酒蔵で富山県呉東地区でも有数の銘酒で知られる酒蔵である。
3番ホーム、不二越線ホーム入口。改札からは非常に近い
不二越線ホームから改札口付近を望む。左に向かえば改札口、まっすぐ進めば本線へ向かう地下通路である。
不二越線ホームは単式1面1線の棒線駅。富山方面、南富山・上滝方面ともにこのホームから発車する。ホームは北海道でよく見られる板張りタイプとなっており、地鉄ではこのホームが唯一である。
当駅には地鉄電車の車両基地兼工場である稲荷町テクニカルセンターが併設されている。元京阪のテレビカーや元西武の初代レッドアローをはじめとした地鉄電車で運用される様々な車両が留置されるほか、改造や修繕などもここで行われる。
本線と不二越線の線路の間には稲荷町テクニカルセンターの事務所もある
不二越線ホームから本線ホーム方面を望む。駅構内は非常に広くなっている

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所在地:富山県富山市
所属路線
富山地方鉄道本線
( 立山線)
不二越・上滝線

電鉄富山駅

富山地方鉄道の始発駅、電鉄富山の改札画像です。

駅名標。当駅は立山黒部アルペンルートの玄関口の一つであり、夏季のシーズン中には多数の登山家や観光客が当駅を利用する。近年増加する外国人観光客に配慮して、駅番号が導入された。
駅番号導入前の駅名標。現在との違いはナンバリングステッカーの有無しかない。
駅舎。駅舎は電鉄富山駅ビル「ESTA」となっており、スーパー、ファーストフード店などが入居している。なお、上層階は富山地鉄ホテルとなっている。

改札口。新幹線・あいの風より一足早く自動改札機とICカードが導入されているが、地鉄電車のecomyca(えこまいか)とライトレールのpasscaのみが利用でき、ICOCA等の交通系ICは使用できない。なお、ecomyca・passcaで地鉄電車に乗車すると運賃が1割引になる。
ホームは頭端式の3面4線。京阪・西武・東急等の大手私鉄で引退した車両が現在も元気に走る姿を見ることができる。
1・2番線乗り場の様子
3・4番線乗り場の様子
4番のりばわきには、特急「うなづき号」や「立山号」などで使用するサボが所狭しと置かれている。
ホーム先端付近から望むホームの様子
ホームから稲荷町方向を望む。北陸新幹線開業前、JR富山駅が地上駅であった時代にはJR線との渡り線があったが現在は撤去されている。
駅舎内部には待合室がある。
待合室内部には駅そばの「越中そば」があったが2021年3月に惜しまれつつ閉店した。
駅舎内部には「うどん・そば処」と書かれた看板が残されていた。

 

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所在地:富山県富山市
所属路線
富山地方鉄道本線
( 立山線)
( 不二越)

東岩瀬駅

富山港線の駅、東岩瀬の改札画像です。

駅名標。国鉄時代から残ると思われる、木製の駅名標が現在も大切に保存されている。当駅はJR西日本富山港線の駅であったが、2006年に廃止されている。
駅舎。JR富山港線時代に使用されていた木造駅舎が、沿線で唯一残存しており、富山県の近代歴史遺産百選にも選定されている。
駅舎にはホーロー製の駅名標も残っている。
駅舎内部は現在、地域住民の交流サロンとして開放されており、中に入ることができる。
中には現役時代にはなかったであろう畳敷きのスペースも存在し、役目を終えた駅舎が大切に使用されていることが伺える。
当駅はホーム部分も駅舎同様に開放されており、見学することが可能である。
ホームの様子。現役当時の雰囲気がそのまま残されており、ノスタルジックな雰囲気が漂う
ホーム上には、前述の木製の駅名標と、JR西日本仕様の縦型駅名標両方が現在も残されており、コラボレーションを楽しめる。
また、当駅から富山駅方向を望むと、線路脇に短いホームのような構造物が残っていることが確認できるが、この構造物の正体は謎である。
さて、ここまで当駅を廃駅扱いとしてきたが、当駅はJRの駅として廃止になった2か月後に富山ライトレールの駅として再開業しているため、現役の駅である。しかし、取材対象である「JR富山港線の東岩瀬駅」としては廃駅となっているため、廃駅画像.netで取り上げている。
富山ライトレールはJR富山港線を路面電車・LRT化したものである。路面電車型車両でJR時代より高頻度での運行となったため、利便性がJR時代より向上し、利用者も増加している。駅のスタイルも、路面電車の電停に近い形である。
路面電車型車両での運行であるため、ホームの高さは低くなっており、左側のJR時代のホームと比べると高さの違いは一目瞭然である。
富山駅の路面電車南北接続により、富山港線と地鉄の市内電車が一体化して運行されることに伴い、当駅の管轄は富山ライトレールから富山地鉄へと変更された。当駅は戦前、富山地鉄の駅であった時代があったが、紆余曲折を経て当駅が再び富山地鉄の管轄に戻ることとなった。

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所在地:富山県富山市
所属路線
富山港線

石動駅

あいの風とやま鉄道の駅、石動の改札画像です。 

駅名標(海側)。あいの風鉄道の駅名標は海側と山側で色が異なる。難読駅名として知られており、「石動」と書いて「いするぎ」と読む。
駅名標(山側)。海側が緑なのに対し山側は青となっている。当駅は三井アウトレットパーク北陸小矢部の最寄駅であり、その旨記載がある。
旧駅舎時代の駅名標はJR西日本の駅名標からJRマークを消しただけであった。当駅は富山県で最も西にあり、隣の倶利伽羅駅より西は石川県となる
駅構内にある三井アウトレットパーク北陸小矢部の広告。当駅からバス連絡で9分。
アウトレットモールでは本州で唯一日本海側にあり、富山平野が一望できる観覧車もある。
駅舎。メルヘンの街・小矢部市の玄関口として2018年11月に完成した橋上駅舎。
新しい橋上駅舎の横、仮囲いがされている部分が以前の駅舎があった場所である。
新駅舎は以前の駅舎の横に建てられ、旧駅舎跡地は今後駅舎と合築の図書館となる予定。
橋上駅舎化に伴い、これまで出口がなかった南口側にも出られるようになった。
南口側の駅舎はメルヘンの街・小矢部らしく若干メルヘンチックなデザインである。
ロータリー・駐車場も新たに整備され、南口側住民の利便性向上が期待される。
旧駅舎時代に駅ホーム脇の改札外にあり、地元民に人気だった「麺類食堂」。
新駅舎開設後も閉店することなく、北口駅前に新店舗を構え、営業を継続。
東西文化が入り混じる富山でも最西端であるここ石動のうどんは関西風である。
改札口。小矢部市の代表駅として、あいの風鉄道移管後もみどりの窓口が営業を継続。
北陸新幹線やサンダーバードの指定券の購入も可能。IC専用簡易改札機設置。
改札口向かいには待合室が設けられている。
真新しい待合室にはカフェもあり、地域住民の憩いの場としても機能している。
南北自由通路にはメルヘンの街らしくおしゃれなデザインのランプも設置されている
一方、改札内の跨線橋は自由通路と比べると質素な印象を受ける
ホームは2面3線。JR時代には特急列車の通過待ちがしばしばあった。
駅構内は広くなっている。
当駅は特急街道・北陸本線の主要駅として国鉄・JR時代には特急列車が停車していた。
当駅構内にはその時代の遺構が残り、既に消滅した「雷鳥」「白山」の名もみられる。
だいぶ消えかけておりわかりづらいが、「立山」の文字が残っている。
加越の文字と、一番左は北陸本線に一時期存在した「快速」の文字。
旧駅舎は鉄筋コンクリート製の地平駅舎で北口のみに改札があった。
あいの風鉄道移管後の改札口。ICOCAが導入され、IC専用簡易改札機が設置された。
石動
JR時代の改札口。ICOCA等の交通系ICは利用不可であった。
取材時(2019年1月)の旧駅舎内部。内装はあらかた取り壊されがらんどうであった。

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所在地:富山県小矢部市
乗入路線
あいの風とやま鉄道

福岡駅

福岡県でなく富山県にある、福岡駅の改札画像です。

駅名標。駅名は当駅の所在地である旧西礪波郡福岡町に由来するものであり、九州の福岡県・福岡市とは無関係である。あいの風鉄道の駅名標は海側と山側で色が異なり、海側は背景が山となるため山をモチーフとした緑色となっている。
山側の駅名標は背景が海となるため、富山湾をモチーフとした青色となっている。九州の福岡市に福岡駅は存在しないが、福岡市が目的地の乗客が間違えて当駅までの乗車券を購入し、富山県にある当駅へやって来た乗客がしばしばいると言われている。
当駅設置の名所案内。中洲やラーメン屋台、キャナルシティは無いが、魅力ある観光資源が揃っている。
駅舎。ガラス張りの三角屋根が特徴的な駅舎となっており、旧福岡町の観光物産館が併設されている。
JR時代の駅舎。現在との違いはJRロゴの有無である。
改札口。有人駅であり係員による集改札が行われる。IC専用簡易改札機が設置されており、ICOCA等の交通系ICが利用可能である。また、近年液晶タイプの発車標が設置された。
改札内から見た改札機の様子。改札内にはICOCAのチャージ機が設置されている。
あいの風鉄道移管直後の改札口。ICOCAはあいの風鉄道への移管後に導入された。当時は発車標は設置されていなかった。
JR時代の改札口。現在と異なりICOCA等の交通系ICは利用不可であった
当駅には窓口があるほか、自動券売機が1台設置されている。JR時代はみどりの窓口設置駅であったが、あいの風鉄道の「みどりの窓口は各自治体に1駅ずつ」の原則により当駅のみどりの窓口は廃止された。
観光物産館内部の様子。机・椅子が置かれており待合室同然に利用できる。
観光物産館内部の様子
観光物産館内には毎年秋に開催される「つくりもんまつり」で展示される「つくりもん」作品が展示されている。「つくりもん」は秋の収穫に感謝し、野菜や果物を用いて作られた細工物を指す。
駅舎内部の様子。2Fへの階段があるほか、待合室が設けられている。
待合室内部の様子
ホームは2面3線となっており、列車の待避が可能である。
2番のりばのホーム上には手書きと思われる番線標が残る。
3番のりばにも手書きと思われる番線標が設置されている。
また、ホーム下には指差呼称と手書きで書かれている。

 

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所在地:富山県高岡市
乗入路線
あいの風とやま鉄道