浅内駅

岩泉線の駅、浅内の廃駅画像です。

駅舎。当駅は岩泉線の中間駅であったが、2014年に同線の廃止に伴い廃止となった。当駅は廃止後も木造駅舎が保存されている。
取材時は駅舎内に立ち入ることもできた。かつて改札口があったと思われる箇所は、晩年は無人駅となり改札口は設けられていなかった。
かつて窓口があったと思われる部分。なぜか空き缶の入った袋が複数置かれていた。普段は住民のゴミ置き場として使用されているのかもしれない。
駅舎内には廃止後も危険品ご注意の手書き看板が残されていた。
また、国土美化のホーロー看板も設置されている。
駅舎内部には待合室が当時のまま残されている。待合室内には除雪機が置かれている。
ホーム側から見た駅舎の様子
ホーム・線路跡付近を望む。線路・ホームは残されているが、草に覆われており見え難くなっている。
駅構内の岩泉方向を望む。SL時代に使用されていたと思われる給水塔が残っている。このように、当駅は岩泉線の廃線跡において、木造駅舎・給水塔といった貴重な遺構が残る数少ない駅の1つである。興味がある方はぜひ訪れてみてほしい。

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所在地:岩手県下閉伊郡岩泉町
乗入路線
 岩泉線

岩手和井内駅

岩泉線の駅、岩手和井内の廃駅画像です。

駅名標。当駅は岩泉線の中間駅であったが、2014年に同線の廃止に伴い廃止となった。当駅は廃止後も駅名標が残されている。
駅舎。以前は木造駅舎であったが、2004年に現在の駅舎に改築された。その後、岩泉線は2010年に土砂災害で不通となり、2014年に廃線となったため、列車の待合所として使用されたのは僅か6年である。現在は代替バスの待合所兼レールバイクの事務所として使用されている。
駅舎内部の様子。前述の通り、現在も代替バスの待合所として使用されているため、駅舎内部にはベンチとテーブルが設置されている。
ホームは単式1面1線の棒線駅であった。線路は現在も残っており、線路上にはレールバイク用自転車の保管場所が新設されている。
レールバイクは当駅と隣の中里駅との間の線路跡を活用し、線路上を自転車で走行する体験ができる。当駅から中里・茂市方面の線路はレールバイクが走行するため、線路は除草がなされている。
一方、押角・岩泉方面の線路はレールバイクが走行しないため、茂市方とは対照的に完全に放置プレイされており、線路上どころかホーム上にまで草が生い茂る有様となっている。
かつて列車が走った線路は現在、列車の代わりに自転車が走っている。閑散路線の小駅に過ぎなかった列車運行当時よりも、観光地となった現在の方が、多くの人に利用されているのかもしれない。

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所在地:岩手県宮古市
乗入路線
 岩泉線

一ノ関駅

東北新幹線・東北本線・大船渡線の駅、一ノ関の改札画像です。

東北新幹線駅名標。当駅には仙台以北各駅停車となるはやぶさ号・やまびこ号が停車する。東北本線・大船渡線との接続駅であり、岩手県南部におけるターミナル駅となっている。
東北本線駅名標。当駅は東北本線における運行上の拠点駅であり、当駅を境に仙台方面と盛岡方面で運転系統が分断されている。
大船渡線駅名標。大船渡線は3番線から発着するが、東北本線の列車も3番線を使用するため東北本線の隣駅・ラインカラーも表示されている。大船渡線では観光列車「POKEMON with You トレイン」が運行されているため、駅名標にはピカチュウのイラストが入っている。
ピカチュウなしバージョンの駅名標も設置されている。なお、当駅の所在地の地名は「一関」で「ノ」が入らないのに対し、駅名は「一ノ関」で「ノ」が入る。このような例は三ノ宮駅など、国鉄・JRの駅でしばしば見られる。
西口駅舎。「いちのせき駅」と、平仮名で書かれた駅名表示が特徴的である。平泉の中尊寺金色堂を意識してか、茶色地に金色の文字となっている。
西口改札。Suica等の交通系IC対応の自動改札機が設置されている。なお当駅のSuicaは飛び地対応であり、平泉駅や小牛田駅以南などのSuica導入駅への乗車時のみ利用可能。そのため改札口には「Suicaは一ノ関平泉だけ」との注意書きがなされている。
西口きっぷ売り場。みどりの窓口や自動券売機が設置されている。
東口駅舎。東口側には新幹線の駅があり、新幹線用の高架駅舎となっている。
東口改札。西口改札は自動改札機が設置されているが、東口側はIC専用簡易改札機での対応となっている
東口きっぷ売り場。西口側と比べると非常に小規模である
在来線ホームは2面3線となっている
ホームの屋根は歴史を感じさせる造りとなっており、大幹線・東北本線の主要駅として長らく発展してきた当駅の歴史の重みが感じられる。
ホーロー製の縦型駅名標が現在も残る
当駅には「TRAIN SUITE 四季島」が停車するためか、四季島用の停止位置目標が設置されている。
東北本線は当駅を境に仙台方面と盛岡方面で運転系統が分断されているが、運行される車両のラインカラーも異なる。当駅から仙台方面で運用される車両は、緑・白・赤の帯が入った仙台支社の車両である。
一方、当駅から盛岡方面で運用される車両は、濃い紫と薄い紫の帯が入った盛岡支社の車両が使用される。なお、当駅自体は盛岡支社の管轄であり、当駅ー油島駅間の各駅は盛岡支社の駅でありながら仙台支社の車両のみが停車する駅となる。
当駅1番線ホームに設置された「POKEMON with You トレイン」の垂れ幕。「POKEMON with You トレイン」は東日本大震災の被災地支援を目的に、ポケモンの全面協力の下大船渡線で運行されている観光列車である。
当駅1番線ホーム西口改札付近には、盛岡支社標準の顔はめパネルのほか、「POKEMON with You トレイン」用の写真撮影台も設置されている。
当駅構内は留置線等が多数あり非常に広くなっている
当駅南側の跨線橋から望む当駅構内。左側の線路が在来線、右側に見える高架駅が新幹線である。駅構内が非常に広いことが見て取れる。なお、画像左下の線路は東北本線で、右下の線路は大船渡線である。
当駅新幹線駅舎の東側には非電化の線路があるが、これは一ノ関運輸区である。一ノ関運輸区には大船渡線、北上線、東北本線で運行される気動車が所属している。
一ノ関運輸区構内には車庫があるほか、転車台も設置されている。(運輸区南側の踏切より撮影)
新幹線乗換改札口。当駅には新幹線駅から直接駅の外に出られる改札はなく、在来線駅構内を経由する必要がある。そのため、当駅から新幹線に乗車する際は西口改札または東口改札から入場後、この新幹線乗換改札に入場するため、改札を2度通ることとなる。
新幹線乗換改札付近コンコース(在来線側)。新幹線の切符が購入可能な券売機や窓口が営業している。平泉に向かう乗客が多いためか、柱には「平泉方面」の表示が大きくなされている。
新幹線改札内コンコース。「POKEMON with You トレイン」にちなみ、ピカチュウ像が置かれている。
新幹線ホームは相対式2面2線+通過線2線の国鉄新幹線駅標準スタイルである。

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所在地:岩手県一関市
乗入路線
東北新幹線
東北本線
大船渡線

中里駅

岩泉線の駅、中里の廃駅画像です。

駅名標。当駅は岩泉線の中間駅であったが、2010年夏に発生した土砂災害の復旧費用が膨大であること、利用者数が僅少であることを理由に、同線が2014年に廃止となったことに伴い、当駅も廃止となった。当駅は廃駅であるが、駅名標は撤去されることなくそのまま残されている。
駅全景。当駅はホームと待合室があるのみの無人駅であった。不通から10年、廃止から5年以上が経過した取材当時においても駅設備は運行当時のまま残されていた。
駅入口の様子。取材当時、ホームは立入禁止になっておらず立ち入ることができた。
待合室内部の様子。当駅の待合室内には、岩泉線関連の看板が置かれている。
置かれている看板の中には、隣の岩手刈屋駅に設置されていた1種駅名標が含まれている。同駅は営業当時、立派な木造駅舎を有していたが、駅設備がほぼそのまま残る当駅とは対象的に、駅舎・ホーム・線路全てが撤去され、ほぼ更地となっている。
待合室内には、隣の岩手刈屋駅の国鉄駅名標も置かれている。木造駅舎・駅跡の解体・更地化は残念だが、看板がこのように保存されるだけでもありがたいものである。
岩手刈屋駅の駅名標は、待合室の窓際に立てかけるように置かれている。
ホームは単式1面1線の棒線駅で列車の行き違いは不可能であった。
当駅がほぼ営業当時のまま残されている理由として、岩泉線レールバイクの存在が大きいものと思われる。隣の岩手和井内駅を起点に、廃線となった岩泉線の線路を自転車で走行することができ、当駅が折返し地点である。ホームの端には当駅が折り返し地点であることを示す看板がある。
現に、レールバイクの運行区間であるか否かで、廃線跡の扱いも大きく異なる。レールバイクが運行されない岩手刈屋・茂市方面の線路は草が生え、駅横の踏切より奥の線路は撤去されていることがわかる。
一方、レールバイクが運行されている岩手和井内・岩泉方面の線路は、線路が撤去されることなく続いていることがわかる。レールバイクは4月〜11月までの土日祝日を中心に運行されており、1台2,000円で体験ができる。

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所在地:岩手県宮古市
乗入路線
 岩泉線

平泉駅

東北本線の駅、平泉の改札画像です。

駅名標。当駅は中尊寺や毛越寺をはじめとした世界遺産「平泉」の最寄駅である。
当駅にはJR東日本標準タイプの駅名標のほか、複数のタイプの駅名標が設置されている
文化遺産が数多く残る平泉らしく、筆文字で書かれた駅名標も設置されている。
こちらは盛岡支社標準スタイルの駅名標。自立式でひらがな主体の旧デザイン駅名標に準じたデザインが特徴的である。
当駅1番線ホーム盛岡寄りには青地に白文字のホーロー製縦型駅名標が残っており…
2番線一ノ関方面ホームには白地に黒文字のホーロー製縦型駅名標が残る
駅舎。東日本大震災で駅舎が被害を受けたこと、平泉の文化遺産が世界遺産に登録されたことを契機とし、「自然・歴史・文化との調和」をコンセプトとした駅舎リニューアルが行われた。駅舎の外観は周囲の景観を考慮したデザインとなり、駅名表示は金色堂をモチーフとした金文字となっている。
改札口。当駅はSuica等の交通系ICを乗車券として利用できる本州最北端の駅。Suicaの利用は一ノ関駅や小牛田以南の駅とったSuica導入駅への乗車時に限られ、山ノ目駅や北上・盛岡駅といった非導入駅への利用は不可である。
きっぷ売り場。自動券売機・みどりの窓口が設置されている。
駅舎内部。待合室となっているほか、コンビニ「NewDays」も営業している。
ホームは相対式2面2線となっている。盛岡方面行きは駅舎側の1番線から、一ノ関行きは跨線橋を渡り2番線から発車する。
1番線ホームの改札付近には奥州藤原氏をモチーフとした顔はめパネルが設置されている。
その他、盛岡支社標準の量産型顔はめパネルも設置されている。
改札口付近には「無事カエル」と書かれたカエルの置物が置かれている。平泉の遺跡からカエルの絵が描かれた木片が出土したことから、平泉町のゆるキャラがカエルをモチーフとしたものとなるなど、カエルは平泉の象徴の1つとなっている。
当駅の盛岡寄りにはソーラーパネルが大量に並んでいるが、これは駅の電力使用量を再生可能エネルギーで賄う「エコステ」の一環としてJR東日本が設置したものである。晴天時においては、当駅における電力使用量のほぼ全てをこのソーラーパネルから賄っているようである。

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所在地:岩手県西磐井郡平泉町
乗入路線
東北本線