北海道医療大学駅

札沼線の終着駅、北海道医療大学の改札画像です。

駅名標。当駅は札沼線の終着駅である。かつては路線名の通り、石狩沼田駅までの路線であったが、1972年に新十津川ー石狩沼田間が廃止となった。その後、当駅ー新十津川間も2020年5月に廃止された。現在は、桑園ー当駅間28.9kmを結ぶ「札沼線」とは名ばかりの路線であり、愛称である「学園都市線」が実態を示した路線名と言えるだろう。
当駅以北廃止前の駅名標。札沼線は現在全線交流電化の路線であるが、以前は当駅以南が電化区間、当駅以北が非電化区間となっていた。札沼線は当駅以北の廃止によって、全線電化を成し遂げた路線ということになる。
当駅以北廃止前も、2番線は当駅折り返し列車のみが使用していたため、新十津川方面の隣駅「石狩金沢」が表示されていない駅名標が設置されていた。
当駅にはホーロー製縦型駅名標が設置されている。駅名が長いため、カツカツになっている。
駅舎。当駅以北区間の廃止に伴い、当駅にターミナル駅としての機能が付与されたことから、待合室を併設した新たな駅舎が整備された。
現駅舎整備前の様子。駅舎は簡易的なもので、当駅ホームと北海道医療大学を結ぶ通路を兼ねていた。
かつて当駅の駅舎は1番線ホームに隣接して建てられていた。当駅以北区間の廃止直前まで、旧駅舎の名残と思われる階段が残っていたが、当駅以北廃止に伴う当駅周辺整備により姿を消した。
東口改札。当駅は無人駅となっており、Kitaca等の交通系IC対応の簡易改札機が設置されている。当駅以北廃止・駅舎整備に伴い、改札の拡幅・改札機の増設が行われた。
以前の東口改札の様子。当時は改札機3通路のみの設置であり、改札口も1箇所のみであった。なお、当駅以北区間の廃止前はKitaca等の交通系ICは当駅から札幌方面のみで利用可能であり、当駅以北の石狩金沢駅から新十津川駅間では利用不可能であった。
駅舎整備に伴いバスターミナルも兼ねた待合室が新たに設けられた。なお、冷房が設置されていないため、夏季は暑いこともある。
西口改札は当駅以北の廃止に伴い新設された改札口である。無人駅であり、Kitaca等の交通系IC専用の簡易改札機が設置されている。
当駅の位置関係の様子。東改札口は北海道医療大学のキャンパスへ、西口改札はバスのりばに近いことがわかる。なお、西口改札は2番線のみに通じているため、1番線を発着する列車を利用する場合は東改札口を利用する方が便利である。
自動券売機は東口改札付近の改札内に設置されている。
当駅以北区間廃止前の時刻表。札幌方面は1時間に1本〜3本程度運行されるが、廃止となった区間は1日8本と大幅に本数が減ることがわかる。なお、ほとんどが石狩月形駅もしくは浦臼駅での折り返し列車であり、終着・新十津川へ向かうのは1日1往復のみとJRグループで運転本数が最少の区間であった。
ホームは2面2線となっている。もともとは単式1面1線の棒線駅であったが、のちに当駅折り返し列車に対応するため2番線を増設したため、変則的な構造となった。
当駅以北区間の廃止前は、石狩月形・新十津川方面へ直通可能なのは1番線のみであったため、当駅以北の石狩月形・浦臼・新十津川方面へ直通する列車は全て1番線から発着していた。
2番線は当駅折り返し列車専用のホームであったため、当駅以北の廃止前も線路は行き止まりとなっていた。
1番線の線路終端部の様子。当駅以北の廃止に伴い、1番線側にも車止めが設置された。
車止めの奥にある線路跡のど真ん中に架線柱が建てられており「列車はもう二度と走ることがない」ということを強く印象付ける光景となっている。
当駅以北区間の廃止後、複数の区間に分けて代替バスに転換され、当駅ー新十津川を直通で結ぶバスは1本たりとも存在しない。これは、月形高校への通学需要を除き、移動需要が滝川・砂川・美唄・岩見沢等の函館本線沿線を志向しており、札沼線沿線同士を結ぶ移動需要がほとんど無かったためである。当駅からは月形町内へのバスが発着している。
当駅は駅名の通り、北海道医療大学の最寄駅である。当駅と北海道医療大学は連絡通路で結ばれており、積雪のある冬でも室内を通って列車に乗ることができる。

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所在地:北海道石狩郡当別町
乗入路線
札沼線(学園都市線)

幸福駅

国鉄広尾線の駅、幸福の廃駅画像です。

駅名標。当駅は国鉄広尾線の駅として、1987年まで営業していたが、同線の廃線に伴い廃止となった。駅名の縁起の良さから、駅跡地は観光地化されており、現在も多くの観光客を集める。
当駅の跡地には当時の駅名標をモチーフとした駅名標が複数設置されているが、営業当時から残る駅名標はないものと思われる。この駅名標のフォントは国鉄の丸ゴシックに似せた雰囲気が感じられ、営業当時の駅名標に似せようとした努力が感じられる。
一方、似せようという気が微塵も感じられない駅名標も設置されている。
駅舎。営業当時から残っていそうな雰囲気が感じられるが、実際は老朽化に伴い2013年に改築された新しい駅舎である。改築時には、旧駅舎の部材を再利用するなど、極限まで旧駅舎に似せる努力が行われているようである。
駅舎内外には、当駅を訪れた観光客により、名刺や写真等が所狭しと貼られている。
当駅構内には、板張りのホームと線路、およびディーゼルカーが保存されている。駅周辺は観光地化されているものの、ホーム、線路等は営業当時とほとんど変わらない状態で残されているようである。
板張りホームと単行の気動車、針葉樹の並木が立ち並ぶ光景は北海道らしい雰囲気が感じられるものである。
当駅構内にはディーゼルカーが2両保存されているが、屋外で雨ざらしとなっている割には良好な保存状態となっており、観光地であるがゆえにメンテナンスがきちんとなされていることが伺える。

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所在地:北海道帯広市
乗入路線
 広尾線

新千歳空港駅

千歳線の駅、新千歳空港の改札画像です。

駅名標。当駅は北海道の空の玄関口である新千歳空港の最寄駅である。当駅には、主に札幌・小樽方面に向かう快速エアポートが発着する。函館・釧路方面へは隣の南千歳で、旭川方面へは札幌での乗換が必要である。駅番号は当駅専用の”AP”が付番されており、千歳線本線からの続番となっている。
駅入口。当駅には駅舎はなく、新千歳空港国内線旅客ターミナルに直結する地下駅となっている。
改札口。空港最寄駅のため大型の荷物を持った乗客が多いが、幅広型の改札機は導入されていない。当駅の利用者数はJR北海道全体で札幌駅に次ぐ第2位となっている。インバウンド客の増加に伴い2018年に大規模リニューアルがなされ、北海道の風景を映し出すモニターが設置された。
リニューアル前の改札口。以前の駅構内はデンマーク国鉄との提携関係によるデンマーク風のデザインとなっていた。
きっぷ売り場の様子。指定席券売機・自動券売機ともに多数設置されている
当駅にはみどりの窓口があるほか、北海道の玄関口としてツアーカウンターや訪日外国人旅行者向けのインフォメーションカウンターも設けられている。
みどりの窓口横にも自動券売機が多数設置されている
当駅の待合スペース。北海道を代表する樹木である「白樺」をあしらったデザインとなっている。
改札口前には北海道全道の地図を同縮尺の本州と重ねた地図が設置されており、北海道の広さを体感することができる。例えば、函館ー釧路の距離は大阪ー東京の距離と同程度であることが地図から読み取れる。
改札内コンコースに設置されたモニターの様子。道外から飛行機で北海道を訪れ、列車での移動をする際に最初に目に入る場所であるためか、「ようこそ北海道へ」と歓迎のメッセージが表示される。
そのほか、モニターには四季折々の美しい北海道の風景も映し出される。
ホームは改札口・コンコースよりさらに下にあり、階段・エスカレーター・エレベーターで結ばれる。
ホーム札幌寄りはエスカレーターのみの設置となっている。
ホームは島式1面2線となっており、JR北海道唯一の地下駅である。1番のりば・2番のりばから交互に列車が発着し、常にどちらかのホームに列車が停車していることが多い。なお、JR北海道の経営改善策の1つとして、千歳線本線・石勝線を当駅経由とし、室蘭・帯広方面への特急を乗り入れさせる構想もあるが、実現にはホームの増設・拡幅が不可欠とされている。
千歳線空港支線の線路は当駅ホームのすぐ先で行き止まりになっている。この先が苫小牧・室蘭・帯広方面へ繋がる未来はあるのだろうか。将来の姿が楽しみである。

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所在地:北海道千歳市
乗入路線
千歳線(支線)

大通駅

地下鉄3線の交わる駅、大通の改札画像です。

○駅舎

○北改札(麻生方面)
大通北改札麻生

○北改札(真駒内方面)
大通北改札真駒内

○南改札(麻生方面)
大通南改札麻生

○南改札(真駒内方面)
大通南改札真駒内

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所在地:札幌市中央区
乗入路線
地下鉄南北線
地下鉄東西線
地下鉄東豊線