美深駅

宗谷本線の駅、美深の改札画像です。

駅名標。当駅は特急宗谷号・サロベツ号が停車する宗谷本線の主要駅である。かつては「日本一の赤字線」として有名だった美幸線が分岐していたが、1985年に全線が廃止されている。
当駅にはホーロー製の縦型駅名標が設置されている。
駅舎。駅舎は美深町交通ターミナルと称する鉄筋コンクリート製の比較的大きなものである。屋上にある「美幸の鐘」は廃止された美幸線を偲んで設置されたもので、毎日15時と稚内行き特急宗谷号の到着時に鳴らされる。
改札口。当駅は美深町委託の有人駅となっている。
改札口付近にはのりば案内の手書き看板が設置されている。
改札口のホーム側には木製の駅名標が取り付けられている。
切符売り場周辺の様子。窓口があり、窓口営業時間内は乗車券類の購入が可能である。自動券売機は設置されていない。
駅舎内部の様子。駅舎内には町営の売店や観光案内所が設置されている。また、駅舎内には2階に上がる階段が設けられており…
2階に上がると「美幸線資料室」があり、廃止となった美幸線に関する歴史やジオラマ・鉄道グッズ等の展示がなされている。
看板類・タブレット装置の展示物。美幸線終着駅・仁宇布駅のホーロー看板等が確認できる。
展示されている美幸線関連の乗車券類と鉄道グッズ。
ホームは相対式2面2線となっており列車の行き違いが可能である。ホームは千鳥式の配置となっている。
当駅の跨線橋は歴史を感じさせる造りとなっており、北海道でよく見られる橋梁のガーターを転用したタイプの跨線橋と思われる。
跨線橋内部の様子
2番線の名寄・旭川方面ホームの一部には屋根がかけられている。また、画像左奥の、現在草が生い茂っている部分はかつて3番線であり、美幸線が発着していたものと思われる。
駅裏(東側)には、2番線ホームへダイレクトに行くことのできる勝手口が設けられている。

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所在地:北海道中川郡美深町
乗入路線
宗谷本線

上川駅

石北本線の駅、上川の改札画像です。

吊下式駅名標。隣駅表示「しらたき」がステッカー貼りとなっているが、これは当駅ー白滝間にあった上白滝駅が利用者僅少により2016年春に廃止されたためである。かつては上白滝駅の他にも、天幕、中越、上越、奥白滝の4駅があったが2001年までに全て廃止されている。
自立式駅名標。当駅は石北本線の主要駅であり、特急オホーツク・大雪号、特別快速きたみ号を含む全列車が停車する。旭川方面からの普通列車は全て当駅折り返しとなり、当駅から遠軽方面への本数は激減する。隣の白滝駅までの距離は37.3kmあり、JR在来線の駅間距離としては日本一長い。この区間を、普通列車は1時間近くかけて走破する。
ホーム設置の名所案内。大雪山関連の記載が占めている通り、当駅は大雪山へ最も近い鉄道駅である。層雲峡温泉の玄関口でもあり、看板にも層雲峡のイラストが入っている。
当駅にもホーロー縦型駅名標が設置されている。
駅舎。鉄筋コンクリート製の横に長い駅舎となっている。
改札口。当駅は有人駅となっており、係員による集改札が行われる。
当駅にはみどりの窓口が設置されているが、自動券売機は設置されていない。乗車券・特急券は窓口でのみ購入できる。
駅舎内部は広々とした待合室となっており、近年改装されたためか清潔感ある雰囲気が感じられる。
当駅は層雲峡温泉の最寄駅であるためか、駅舎内には「温泉むすめ」の等身大パネルが置かれている。
駅舎のホーム側には安全管理優良職場のホーロー看板が設置されていた。
ホームは2面3線となっており、列車の折り返し・行き違いが可能である。当駅周辺は道内でも有数の豪雪地帯であるため、冬季には除雪作業員が除雪を行う姿を見ることが多い。
当駅設置の跨線橋は歴史を感じさせる造りとなっている。
跨線橋内部の様子。天井もさることながら、床が板張りとなっていることが特徴的である。
跨線橋内には「ご乗車ありがとうございます」と書かれた木製手書き看板が設置されている。
裏側には「おつかれさまでした」と書かれている。
また、2番・3番線側の跨線橋出入口には「出口」の手書き看板が設置されていた。
当駅の2番・3番線に設置されているホーム上屋は独特の形状となっており、当駅のシンボル的存在である。
上屋は3連アーチ状の形状となっており、他駅では見かけない当駅独特の上屋である。
当駅では1日1度、15:40にのみホーム3線が全て埋まる。遠軽発旭川行き普通列車が15:21に到着後、16:06の発車まで2番線に45分間停車する。この間に15:40発旭川行き特急大雪4号と15:41発北見行き特別快速きたみ号が当駅で交換を行うため、それぞれ1番線と3番線に入線する。

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所在地:北海道上川郡上川町
乗入路線
 石北本線

池田園駅

函館本線砂原支線の駅、池田園の改札画像です。

駅名標。当駅は利用者減少に伴い、2022年春のダイヤ改正での廃止が決定した。隣の流山温泉駅、その隣の銚子口駅も廃止となるため、大沼ー鹿部間にあった中間駅3駅が同時に廃止され消滅することとなった。
当駅にもホーロー縦型駅名標が設置されている。
駅舎。ベージュ色の外壁が特徴的な、比較的大きい駅舎である。
当駅は無人駅となっており、改札口は存在しない。
壁には運賃表・時刻表が貼られている。当駅に停車する列車は少ない。
駅舎内部には待合室が設けられている。
ホーム側から見た駅舎の様子
駅舎からホームは跨線橋で結ばれる
ホームは単式1面1線の棒線駅で列車の行き違いは不可能である。かつては島式1面2線の交換可能な構造であり、ホームの形状にその名残が確認できる。
駅舎反対側の大沼方面に抜けることができる勝手口が設けられている。この勝手口の先には人気のレストランがあり、当駅から歩いて訪れることもできるが、駅廃止に伴い列車での訪問は難しくなった。もっとも、列車利用でレストランを訪れる客はそう多くなく、ほとんどが車利用であるものと思われる。

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所在地:北海道亀田郡七飯町
乗入路線
函館本線(砂原支線)

流山温泉駅

函館本線砂原支線の駅、流山温泉の改札画像です。

駅名標。当駅はJR北海道が経営する流山温泉へのアクセス駅として2002年に開業した。流山温泉が経営悪化に伴い営業終了した2015年以降は利用者が僅少となっており、2022年春のダイヤ改正での廃止が決定し、20年間の営業を終了することになった。
駅入口。当駅はホームがあるのみの無人駅となっており、駅舎や待合室は存在しない。ホームへはダイレクトに行くことができる。
当駅にはかつて、東北・上越新幹線で使用された200系車両が展示されていた。新幹線の北海道延伸を願い設置されていたものであったが、北海道新幹線の札幌延伸が決定したこと、車両の老朽化が著しかったことから2013年に車両は解体され、現在では車輪とレール・連結器カバーが残るのみである。
ホーム上には運賃表・時刻表が設置されている。当駅に停車する本数は上下合わせて1日7本のみとなっている。
ホームは単式1面1線の棒線駅となっており、列車の行き違いは不可能である。
駅前の様子。駅前は広々とした空き地になっている。流山温泉の施設はJR北海道から別会社に譲渡され、現在は大沼流山牧場として営業している。
当駅へは大沼流山牧場の私有地を通過しないとアクセスすることはできない。大沼流山牧場へ通じる唯一の道にはロープが2本かけられている。
このロープは牧場で飼育されている動物等が駅に侵入することを防ぐために設置されているもので、通行の際は紐を外すかくぐって通行する必要がある。
牧場から駅までの通路の様子。非舗装の通路が伸びているが、前述の通りこれが駅への唯一のアクセス手段である。
駅へ通じる唯一の道の先にある大沼流山牧場。かつての流山温泉跡地をJR北海道から引き継ぎ、在来和種馬「どさんこ」を飼育している。
大沼流山牧場敷地内で飼育されている馬。在来和種馬「どさんこ」であるものと思われる。
雄大な駒ケ岳と大沼に抱かれた大自然の下、馬が放牧されている様子は牧歌的な雰囲気そのものであるが、周辺に人家が皆無であることを鑑みると、当駅の廃止もやむを得ない状況であろう。

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所在地:北海道亀田郡七飯町
乗入路線
函館本線(砂原支線)

銚子口駅

函館本線砂原支線の駅、銚子口の改札画像です。

駅名標。当駅は利用者減少に伴い2022年春のダイヤ改正での廃止が決定した。隣の流山温泉駅およびその隣の池田園駅も廃止される予定で、大沼ー鹿部間の中間駅3駅が同日に廃止され消滅することとなる。
当駅に設置されている名所案内。駒ケ岳が書かれているが、大沼ー森間の函館本線および砂原支線は駒ヶ岳を囲むように線路が敷かれているため、当駅に限らず駒ケ岳が見える駅は多い。
当駅にもホーロー縦型駅名標が設置されている。
駅全景。オレンジ色の外壁が特徴的な駅舎を通らずとも、ホームへダイレクトに行くことができる無人駅である。
待合室内部の様子。カラフルなベンチが4脚ずつ置かれているが、ベンチの脚数が1日の平均利用者数を既に超えているため、全てのベンチに乗客が座るシチュエーションはなかなか発生しないものと思われる。
待合室出入り口付近の様子。左側の扉は冬季に使用する除雪作業時の控室兼倉庫と思われる。
ホームは相対式2面2線となっており、列車の行き違いが可能である。砂原支線は上り貨物列車の通行ルートとなっており、交換設備も有するため、駅廃止後は信号場として活用されるものと思われる。
ホーム同士は構内踏切で結ばれる。
駅舎反対側ホームには勝手口が設けられている。

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所在地:北海道亀田郡七飯町
乗入路線
函館本線(砂原支線)