本中小屋駅

札沼線の駅、本中小屋の改札画像です。

駅名標。当駅を含む札沼線の北海道医療大学ー新十津川間は2020年5月7日付けで廃止となる。
当駅には国鉄時代から残ると思われる名所案内看板がある。
駅舎。隣の石狩金沢駅同様。廃車体を転用したタイプの駅舎となっている。
駅舎内部は待合室となっている。
逆サイドから望む駅舎内部
ホームは単式1面1線で行き違い不可。
1日1往復のみの新十津川発着の列車がやってきた。取材時、当駅から乗車した乗客は鉄オタを除けば地元民と思われる老婆1名のみであった。

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所在地:北海道石狩郡当別町
乗入路線
札沼線

石狩金沢駅

札沼線の駅、石狩金沢の改札画像です。

駅名標。当駅より札沼線は非電化区間となる。駅番号付番はなされず、本数も1日10往復足らずで、「学園都市」とは名ばかりのローカル線となる。なお利用者低迷に伴い、2020年5月7日付けでの廃止が決定している。
駅舎。北海道で比較的よく見られる、貨車を転用したタイプの駅舎である。
駅舎内部は待合室となっている。
駅舎内部の様子
ホーム側から見た駅舎の様子。無論、無人駅であるためホームへはダイレクトに行くことができる。
ホームは単式1面1線の棒線駅であり行き違い不可。

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所在地:北海道石狩郡当別町
乗入路線
札沼線

加賀一の宮駅

北鉄石川線の終着駅、加賀一の宮の廃駅画像です。

駅舎。加賀一の宮として知られる白山比咩(しらやまひめ)神社の最寄駅であった当駅の駅舎は、神社の最寄駅としてふさわしい、重厚な趣ある駅舎を有していた。現在、駅跡は「一の宮」バス停となっており、白山ろく方面のバスが停車する。
営業当時(2006年ごろ撮影)の駅舎の様子。営業当時は木製の趣ある駅名標が取り付けられていた。
ホーム跡の様子。線路跡には草が生い茂ってはいるものの、ホームや線路、架線柱はそのまま放置されており残っていた。
営業当時、ホームに停車していた列車の様子。現在の石川線と同じ、元東急の車両が使用されていた。また、現役当時はホーム屋根があったが、廃線となった現在は撤去されたことがわかる。
当駅ー中鶴来間の廃線跡の様子。廃線から10年以上経った取材当時でも、線路・架線柱・架線いずれも営業当時のまま残っていた。また、石川線の架線は、普通鉄道としては珍しい「直接吊架式」であったことがわかる。

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所在地:石川県白山市
乗入路線
石川線

幸福駅

国鉄広尾線の駅、幸福の廃駅画像です。

駅名標。当駅は国鉄広尾線の駅として、1987年まで営業していたが、同線の廃線に伴い廃止となった。駅名の縁起の良さから、駅跡地は観光地化されており、現在も多くの観光客を集める。
当駅の跡地には当時の駅名標をモチーフとした駅名標が複数設置されているが、営業当時から残る駅名標はないものと思われる。この駅名標のフォントは国鉄の丸ゴシックに似せた雰囲気が感じられ、営業当時の駅名標に似せようとした努力が感じられる。
一方、似せようという気が微塵も感じられない駅名標も設置されている。
駅舎。営業当時から残っていそうな雰囲気が感じられるが、実際は老朽化に伴い2013年に改築された新しい駅舎である。改築時には、旧駅舎の部材を再利用するなど、極限まで旧駅舎に似せる努力が行われているようである。
駅舎内外には、当駅を訪れた観光客により、名刺や写真等が所狭しと貼られている。
当駅構内には、板張りのホームと線路、およびディーゼルカーが保存されている。駅周辺は観光地化されているものの、ホーム、線路等は営業当時とほとんど変わらない状態で残されているようである。
板張りホームと単行の気動車、針葉樹の並木が立ち並ぶ光景は北海道らしい雰囲気が感じられるものである。
当駅構内にはディーゼルカーが2両保存されているが、屋外で雨ざらしとなっている割には良好な保存状態となっており、観光地であるがゆえにメンテナンスがきちんとなされていることが伺える。

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所在地:北海道帯広市
乗入路線
 広尾線

東岩瀬駅

富山港線の駅、東岩瀬の改札画像です。

駅名標。国鉄時代から残ると思われる、木製の駅名標が現在も大切に保存されている。当駅はJR西日本富山港線の駅であったが、2006年に廃止されている。
駅舎。JR富山港線時代に使用されていた木造駅舎が、沿線で唯一残存しており、富山県の近代歴史遺産百選にも選定されている。
駅舎にはホーロー製の駅名標も残っている。
駅舎内部は現在、地域住民の交流サロンとして開放されており、中に入ることができる。
中には現役時代にはなかったであろう畳敷きのスペースも存在し、役目を終えた駅舎が大切に使用されていることが伺える。
当駅はホーム部分も駅舎同様に開放されており、見学することが可能である。
ホームの様子。現役当時の雰囲気がそのまま残されており、ノスタルジックな雰囲気が漂う
ホーム上には、前述の木製の駅名標と、JR西日本仕様の縦型駅名標両方が現在も残されており、コラボレーションを楽しめる。
また、当駅から富山駅方向を望むと、線路脇に短いホームのような構造物が残っていることが確認できるが、この構造物の正体は謎である。
さて、ここまで当駅を廃駅扱いとしてきたが、当駅はJRの駅として廃止になった2か月後に富山ライトレールの駅として再開業しているため、現役の駅である。しかし、取材対象である「JR富山港線の東岩瀬駅」としては廃駅となっているため、廃駅画像.netで取り上げている。
富山ライトレールはJR富山港線を路面電車・LRT化したものである。路面電車型車両でJR時代より高頻度での運行となったため、利便性がJR時代より向上し、利用者も増加している。駅のスタイルも、路面電車の電停に近い形である。
路面電車型車両での運行であるため、ホームの高さは低くなっており、左側のJR時代のホームと比べると高さの違いは一目瞭然である。
富山駅の路面電車南北接続により、富山港線と地鉄の市内電車が一体化して運行されることに伴い、当駅の管轄は富山ライトレールから富山地鉄へと変更された。当駅は戦前、富山地鉄の駅であった時代があったが、紆余曲折を経て当駅が再び富山地鉄の管轄に戻ることとなった。

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所在地:富山県富山市
所属路線
富山港線