朝日駅

国鉄万字線の駅、朝日の廃駅画像です。

駅名標。当駅は国鉄万字線の中間駅の1つであったが、1985年に同線の廃線に伴い廃止となった。駅名標は近年まで現役当時のものが残っていたようであるが、劣化したためか現在は再塗装が行われ現役当時の姿は残っていない。
駅舎。青いトタン屋根と板張りの外壁が特徴的な木造駅舎である。隣の上志文駅同様、廃止から35年経ってもなお現役当時の状態のまま残る貴重な駅舎である。
駅舎のホーム側を望む。状態良く大切に駅舎が保存されていることが伺える。
ホーム側からかつての改札口付近を望む。改札ラッチは現在も残っている。
改札口付近には木製の手書き駅名標が設置されている。
駅舎の扉には施錠がなされており、残念ながら駅舎内部に立ち入ることはできない。ガラス越しに駅舎内を望むと、かつての窓口跡が確認できたほか、駅舎内には多数の写真が飾られていることがわかる。
ガラス越しに見た駅舎内部の様子。待合室内に置かれたベンチは座り心地が良さそうな革張りのものである。駅舎内の黒板には「よみがえる朝日駅」の文字と駅舎のイラストが入る。
ホーム側から見た駅舎の様子
駅舎の裏にはホームも残されている。ホームは単式1面1線の棒線駅で、現役時代も同じような位置にあったようである。
ホームに隣接して敷かれた線路には岩見沢市内の公園から移設されたSLも保存されており、風雨に晒されないよう屋根が架けられている。
当駅跡付近は廃止後に岩見沢市によって鉄道公園として整備されており、これまで紹介した駅舎やホーム、SLといった施設群は全て公園内で大切に保存されているものである。
公園内にはこのほか、踏切の警報機や動輪といったものも保管されている。
駅舎横にある「朝日駅跡」を示す石碑。上志文駅にも同様のものが設置されている。しかし駅舎の保存されている当駅では、駅舎自身がここに駅がかつてあったことを示す何よりの生き証人であろう。
公園内には万字線について解説する看板が設置されている。万字線は炭鉱からの石炭輸送を目的に敷設された路線で、炭鉱の衰退に伴い廃線の運命をたどった。岩見沢市・三笠市・美唄市・芦別市周辺には同様の路線が他にも複数存在する。

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所在地:北海道岩見沢市
乗入路線
 万字線

幌糠駅

留萌本線の駅、幌糠の改札画像です。

駅名標。駅名標の隣駅表示「とうげした」がステッカー対応となっているが、これは、2006年まで当駅の隣に東幌糠駅があったためである。現在は利用者減少により廃止となっている。
駅舎。廃車体を転用したタイプの駅舎となっている。
駅舎内部は待合室となっている。無人駅のため改札口は存在せず、ホームへはダイレクトに行くことができる。
駅舎内部の様子
駅舎にはホーロー製の縦型駅名標が設置されている。
ホームは単式1面1線の棒線駅で行き違い不可

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所在地:北海道留萌市
乗入路線
留萌本線

上志文駅

国鉄万字線の駅、上志文の廃駅画像です。

当駅は国鉄万字線の廃線に伴い1985年4月に廃止された。廃止から35年が経過しているが、赤いトタン屋根と煙突が特徴的な駅舎は現在も残っている。
駅舎には木製と思われる1種駅名標が現在も残っている。
現在、当駅跡地はスキー場の私有地となっており、一見するとここが駅跡であったとは思えない雰囲気となっている。現役時代には、隣接するスキー場へのスキー客を輸送する臨時列車も運行されていたようである。
裏側から見た駅舎の様子。古レールを利用したと思われる柱などが確認できる。
かつて線路やホームがあったと思われる部分は現在スキー場の敷地として整地されたため、線路やホームは全て撤去されている。廃止から35年が経過し、現役当時から残る駅施設は駅舎のみとなっている。

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所在地:北海道岩見沢市
乗入路線
 万字線

峠下駅

留萌本線の駅、峠下の改札画像です。

駅名標。駅名の通り、当駅は「恵比島峠」の麓に位置する。
駅舎。トタン屋根が特徴的な味のある木造駅舎となっている。
駅舎に掲げられた駅名標とJRマークは木製であるものと思われる。
当駅は無人駅となっており、改札口は存在しない。
当駅には窓口があった痕跡が残る。かつて窓口であったと思われる箇所は板で塞がれている。
駅舎内部
当駅周辺には熊の目撃情報がある。訪問時には熊鈴やラジオを持参するなど、熊対策を行いたい。
当駅駅舎内には、留萌駅長からの「密閉空間でのエンジン始動は一酸化炭素で死に至る恐れがあるため禁止する」との貼り紙がある。しかし、駅舎内でエンジンを始動するシチュエーションがどんな場合に起こりうるのか、謎の極みである。
当駅の駅舎ホーム側にも、木製の駅名標が取り付けられている。
当駅にはホーロー製の縦型駅名標が設置されている。
また、縦型駅名標とは別に、「安全第一」のホーロー看板も設置されている。しかし、錆が進んでおり文字をほとんど読むことができない。
ホームは相対式2面2線で、行き違い可能である。留萌線の中間駅としては、唯一の交換可能駅となっている。ホームは北海道でしばしば見られる、上下線ホームが千鳥配置となった構造となっている。
上り・深川方面ホームへは構内踏切を渡る必要がある。当駅周辺には人家は見当たらす、無人地帯となっている。もしかすると、人よりも熊の数の方が多いかもしれない。

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所在地:北海道留萌市
乗入路線
留萌本線

茂住駅

神岡鉄道の駅、茂住の廃駅画像です。

駅舎。当駅は神岡鉄道の廃止に伴い、2006年に廃止されたが、神岡鉄道の駅では唯一、廃止されたままの状態で残されている駅である。駅舎は営業当時からの鉄筋コンクリート製のものがそのまま残されている。
駅舎そばには踏切の警報機もそのまま残されている。警報機に取り付けられた、廃線に伴い…と書かれた看板がエモさを感じさせる。
駅舎の1種駅名標は国鉄スタイルである
取材当時、駅舎内にも立ち入ることができた。駅舎内部は営業当時のまま残されている。
かつて改札口があったであろう場所。
待合スペースも残されている。
ホーム跡付近を望む。かつては島式1面2線であったが、駅舎側の線路が撤去され、棒線駅として使用されていたものと思われる痕跡が残る。
ホームにも立ち入ることができた。9月に取材したため、レールマウンテンバイクの区間から外れている当駅の線路跡は鬱蒼とした草木に覆われており、廃線の趣をより強く感じることができた。
当駅付近から奥飛騨温泉口方向を望む。鬱蒼とした草木に覆われ、線路があった痕跡は信号機程度しか感じられない。冬が終わり、雪解けした頃に訪れると草枯れしているため、線路が確認できるかもしれない。

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所在地:岐阜県飛騨市
乗入路線
 神岡鉄道神岡線