中里駅

岩泉線の駅、中里の廃駅画像です。

駅名標。当駅は岩泉線の中間駅であったが、2010年夏に発生した土砂災害の復旧費用が膨大であること、利用者数が僅少であることを理由に、同線が2014年に廃止となったことに伴い、当駅も廃止となった。当駅は廃駅であるが、駅名標は撤去されることなくそのまま残されている。
駅全景。当駅はホームと待合室があるのみの無人駅であった。不通から10年、廃止から5年以上が経過した取材当時においても駅設備は運行当時のまま残されていた。
駅入口の様子。取材当時、ホームは立入禁止になっておらず立ち入ることができた。
待合室内部の様子。当駅の待合室内には、岩泉線関連の看板が置かれている。
置かれている看板の中には、隣の岩手刈屋駅に設置されていた1種駅名標が含まれている。同駅は営業当時、立派な木造駅舎を有していたが、駅設備がほぼそのまま残る当駅とは対象的に、駅舎・ホーム・線路全てが撤去され、ほぼ更地となっている。
待合室内には、隣の岩手刈屋駅の国鉄駅名標も置かれている。木造駅舎・駅跡の解体・更地化は残念だが、看板がこのように保存されるだけでもありがたいものである。
岩手刈屋駅の駅名標は、待合室の窓際に立てかけるように置かれている。
ホームは単式1面1線の棒線駅で列車の行き違いは不可能であった。
当駅がほぼ営業当時のまま残されている理由として、岩泉線レールバイクの存在が大きいものと思われる。隣の岩手和井内駅を起点に、廃線となった岩泉線の線路を自転車で走行することができ、当駅が折返し地点である。ホームの端には当駅が折り返し地点であることを示す看板がある。
現に、レールバイクの運行区間であるか否かで、廃線跡の扱いも大きく異なる。レールバイクが運行されない岩手刈屋・茂市方面の線路は草が生え、駅横の踏切より奥の線路は撤去されていることがわかる。
一方、レールバイクが運行されている岩手和井内・岩泉方面の線路は、線路が撤去されることなく続いていることがわかる。レールバイクは4月〜11月までの土日祝日を中心に運行されており、1台2,000円で体験ができる。

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所在地:岩手県宮古市
乗入路線
 岩泉線

宝積寺駅

東北本線と烏山線の駅、宝積寺の改札画像です。

宇都宮線駅名標。「ほうせきじ」と読みたくなるが、「宝積寺」と書いて「ほうしゃくじ」と読む難読駅名である。
烏山線駅名標。烏山線は当駅が起点であるが、一部の列車は宇都宮線に乗り入れ宇都宮駅まで直通する。
烏山線オリジナル駅名標。烏山線の駅が7駅であること、「宝積寺」「大金」と縁起のいい駅名があることにちなんだ七福神のイラストと路線図が入っている。
以前の七福神駅名標はより七福神のイラストが目立った可愛らしい駅名標であった。
駅舎。2008年に改築された橋上駅舎は隈研吾氏の設計であり、斬新なデザインとなっている。
改札口。IC専用簡易改札機が2台設置されているが、Suica等の交通系ICは宇都宮線でのみ使用でき、烏山線烏山方面では一切利用できない。
改札口に設置された烏山線用の発車標にはSuica・PASMO等の交通系ICが使用不可な旨が記載されている。
駅舎内部、自由通路の様子。天井に木材が多用されており温かみを感じさせる空間となっている。木材を多用する設計は隈研吾氏設計の建物に特徴的である。
夜間は木材の温かみがより感じられる。
ホームは2面3線。宇都宮線の列車は1番線・2番線から、烏山線の列車は3番線から発着する
当駅は烏山線の起点駅のため駅構内には烏山線の0キロポストが設置されている。
烏山線の列車は全列車が蓄電池電車「ACCUM」で運行される。宇都宮線の宇都宮ー当駅間は電化されているためパンタグラフを上げて走行するが…
当駅より先、烏山線内は非電化のためパンタグラフを下ろし、車両に備え付けのバッテリーに充電した電力を使用し運行する。
当駅付近には特産の大谷石を使用した倉庫が建っており、カフェや飲食店が入居している。

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所在地:栃木県塩谷郡高根沢町
乗入路線
東北本線(宇都宮線)
烏山線

平泉駅

東北本線の駅、平泉の改札画像です。

駅名標。当駅は中尊寺や毛越寺をはじめとした世界遺産「平泉」の最寄駅である。
当駅にはJR東日本標準タイプの駅名標のほか、複数のタイプの駅名標が設置されている
文化遺産が数多く残る平泉らしく、筆文字で書かれた駅名標も設置されている。
こちらは盛岡支社標準スタイルの駅名標。自立式でひらがな主体の旧デザイン駅名標に準じたデザインが特徴的である。
当駅1番線ホーム盛岡寄りには青地に白文字のホーロー製縦型駅名標が残っており…
2番線一ノ関方面ホームには白地に黒文字のホーロー製縦型駅名標が残る
駅舎。東日本大震災で駅舎が被害を受けたこと、平泉の文化遺産が世界遺産に登録されたことを契機とし、「自然・歴史・文化との調和」をコンセプトとした駅舎リニューアルが行われた。駅舎の外観は周囲の景観を考慮したデザインとなり、駅名表示は金色堂をモチーフとした金文字となっている。
改札口。当駅はSuica等の交通系ICを乗車券として利用できる本州最北端の駅。Suicaの利用は一ノ関駅や小牛田以南の駅とったSuica導入駅への乗車時に限られ、山ノ目駅や北上・盛岡駅といった非導入駅への利用は不可である。
きっぷ売り場。自動券売機・みどりの窓口が設置されている。
駅舎内部。待合室となっているほか、コンビニ「NewDays」も営業している。
ホームは相対式2面2線となっている。盛岡方面行きは駅舎側の1番線から、一ノ関行きは跨線橋を渡り2番線から発車する。
1番線ホームの改札付近には奥州藤原氏をモチーフとした顔はめパネルが設置されている。
その他、盛岡支社標準の量産型顔はめパネルも設置されている。
改札口付近には「無事カエル」と書かれたカエルの置物が置かれている。平泉の遺跡からカエルの絵が描かれた木片が出土したことから、平泉町のゆるキャラがカエルをモチーフとしたものとなるなど、カエルは平泉の象徴の1つとなっている。
当駅の盛岡寄りにはソーラーパネルが大量に並んでいるが、これは駅の電力使用量を再生可能エネルギーで賄う「エコステ」の一環としてJR東日本が設置したものである。晴天時においては、当駅における電力使用量のほぼ全てをこのソーラーパネルから賄っているようである。

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所在地:岩手県西磐井郡平泉町
乗入路線
東北本線

船引駅

磐越東線の駅、船引の改札画像です。 

駅名標。吊り下げ式の駅名標はひらがな主体の旧デザイン駅名標となっている。
仙台支社標準タイプの自立式駅名標も設置されている。
駅舎。比較的最近建てられた駅舎は一見橋上駅舎のように見えるが実は地平駅舎である。駅舎反対側の北口へは自由通路で連絡できる。
改札口。磐越東線では数少ない有人駅の1つであり、IC専用簡易改札機設置。Suica等の交通系ICは磐越東線では当駅ー郡山間の各駅で利用できる。当駅より東、小野新町・いわき方面はエリア外のため利用不可である。
きっぷ売り場周辺。自動券売機のほか、みどりの窓口もあり、磐越東線では数少ないみどりの窓口設置駅の1つである。また、運行情報や時刻表を表示するモニターも設置されている。
駅舎内部は広々としており、待合スペースが設けられている。
駅舎内部。待合スペースがあるほか、階段を上ると2F・3Fへ行くことができる。2Fにはスポーツクラブが、3Fには自由通路があり、自由通路を渡ると北口側にアクセスできる。
駅舎からホームへは構内踏切を渡り移動する。改札を通るとすぐに構内踏切がある構造である。
ホームは島式1面2線で列車の行き違いが可能である。
ホームの構内踏切付近には地元・田村市に伝わる魔除けの人形が歓迎看板とともに設置されている。

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所在地:福島県田村市
乗入路線
 磐越東線 

岡本駅

宇都宮線の駅、岡本の改札画像です。

駅名標。某ゴム製品メーカーや岡本真夜や岡本太郎とは無関係である。当駅には宇都宮線のほか、隣の宝積寺から分岐する烏山線の列車も乗り入れる。
駅舎。三角屋根が特徴的な橋上駅舎は2016年に改築された新しい駅舎である。
改札口。IC専用簡易改札機が入場側・出場側ともに2台設置されている。
駅舎内部。指定席券売機と自動券売機が設置されている。
ホームは2面2線。中線は使用されておらず、ホームにも柵がなされている。

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所在地:栃木県宇都宮市
乗入路線
東北本線(宇都宮線)
( 烏山線)