大社駅 大社線の終着駅、大社の廃駅画像です。 駅名標。国鉄仕様の駅名標が残っている。当駅は大社線の終着駅であったが、同線の廃止に伴い1990年に廃止となった。 当駅に設置されている名所案内は廃止後にリメイクされたものと思われるが、もう少し国鉄風に寄せる努力を見せて欲しかったところである。 駅舎。JR線における出雲大社の最寄駅に相応しい、寺社風の重厚な木造駅舎が廃止から30年経過した現在も保存されており、重要有形文化財として観光地にもなっている。但し、2020年10月から2025年度にかけて大規模な改修工事が行われる予定となっている。 駅舎内部の様子。天井が広く、開放感が感じられる造りとなっている。 駅舎内部には待合スペースも設けられている。 駅舎内に設置されているベンチは歴史を感じさせる造りとなっている。 駅舎外側の軒下にもベンチが設けられており、待合室として利用できたようである。改修完了は2025年度の予定となっているが、改修後、駅舎は果たしてどのような姿になるのだろうか。 駅舎内部には観光案内所の跡と人力車が残されている。中に人がいるように見えるが、全て人形である。 観光案内所の裏側・ホーム側には精算所が設けられていたようである。右書きの文字・独特の形状から、趣が感じられる造りとなっている。 改札口跡。木製の改札ラッチが残っている。無論、現在は無人駅となっているため、開館時間中は通り放題である。 このほか、ホーム側にも改札ラッチが残っており、この部分にも改札があったものと思われるが、現在は封鎖されている。 駅舎外には臨時で使用されていたと思われる改札ラッチも残されている。大社線は、出雲大社への参詣路線としてかつては京都・大阪方面からの直通列車も運行されていた時代がある。その時代、多くの乗客がこの臨時改札を通ったのだろうか… 臨時改札ラッチに隣接して便所が設けられており、趣が感じられる建物となっている。現在も便所として利用できる。 ホームは2面3線となっており、線路・ホーム跡・上屋等が撤去されることなく保存されている。 ホーム上の線路にはD51774号機が保存されており、運転室にも入ることができる。 ホーム上屋の様子 駅舎反対側のホームへは構内踏切を渡って移動していたようである。 構内踏切付近には、出雲大社ゆかりの「因幡の白兎」神話にちなみ、ウサギのイラストが描かれた鉄板がある。 ホームから出雲市方面を望む。線路は当駅構内しか残されていない。廃線跡はサイクリングロード等に転用されているようである。 駅構内には腕木式信号機の跡も残されている。 当駅構内にはもじ鉄案件も多数存在する。ホームには行灯タイプの駅長事務室看板が残っている。通電しており、夜になると光るようである。 発車時刻表も行灯タイプとなっている。廃止となった路線の割には、概ね1時間〜2時間に1本ほど運行がなされており、比較的本数は多かったようである。 駅舎内に設置してある運賃表。廃止となった駅名や、寝台料金等も記載されており、歴史が感じられる。 かつての窓口跡。きっぷうりばの文字が国鉄みを感じさせる。 窓口は、臨時窓口・出札口・精算口と分けられていたようである。画像は臨時窓口。 出札口の様子 案内・指定券受付・精算窓口の様子。全て国鉄フォントである。 このほか、待合室内には行灯タイプの旅館案内看板が設置されている。 当駅には鉄道グッズもいくつか展示されている。駅舎内にはタブレット装置が置かれている。 タブレット装置は合計2台設置されている。 ホームには、かつて使用されていたと思われる転轍機が置かれている。このように、当駅は駅舎よし、もじ鉄よしと、オタクであれば一度は訪れる価値の高い駅となっている。是非、出雲大社参詣と合わせ、当駅にも訪問してみて欲しい。 ————————————— 所在地:島根県出雲市 乗入路線 ■ 大社線
出雲大社前駅 一畑電車大社線の駅、出雲大社前の改札画像です。 駅名標。当駅は駅名の通り出雲大社の最寄駅であり、一畑電車大社線の終着駅でもある。 駅舎。ドーム状の屋根とステンドグラスが特徴的な洋風建築の駅舎は国の登録有形文化財に指定されている。廃止となったJR大社線大社駅が純和風建築であるのとは対照的である。 改札口。有人駅となっており、係員による集改札が行われる。列車別改札であるため、列車発車の直前までホームへは入ることができない。 改札口。有人駅となっており、係員による集改札が行われる。列車別改札であるため、列車発車の直前までホームへは入ることができない。 きっぷ売り場の様子。自動券売機があるほか、窓口も設けられている。また、発車標も設置されている。 2015年5月頃に撮影したきっぷ売り場の様子。現在とあまり変わらないが、発車標が液晶タイプではなく幕式の古いタイプであったことがわかる。 駅舎内部は待合室となっている。 当駅の屋根はドーム状であり、天井が高いことがよくわかる。 当駅の照明は独特な形をしており、ドーム型屋根の妻面に設けられた窓はステンドグラス風の色付きガラスになっている。 逆サイドは窓の形が異なっており、太陽のような形となっている。 駅舎中央付近の柱は丸っこい円柱状の形となっており、独特の造りである。 ホームは頭端式1面2線となっている ホームは頭端式1面2線となっている 終端部付近からホームを望む。レンタサイクル用と思われるチャリが置かれている。 当駅のホーム上屋は古レールを使用した歴史を感じさせる造りとなっている ホーム上には木製ベンチが置かれている 当駅の番線標は手書き看板となっており、錆び具合から設置されて相当の年月が経過しているものと推測される。 ホーム入口付近には、バス停のような形をした手書きの発車案内看板が置かれている。 看板はリバーシブルとなっており、次の列車の発着番線に合わせてひっくり返して使用しているようである。 裏側は2番線の発車案内看板となっている。手書きとビニールテープを駆使して作られた手作り感溢れる見た目から趣が感じられる。 一畑電車のホームに隣接して、かつて一畑電車で使用されていた車両(デハニ52保存車)が展示されている。 時間帯によっては保存車の車内に立ち入ることができ、見学が可能である。 ————————————— 所在地:島根県出雲市 乗入路線 ■ 一畑電車大社線