上米内駅

山田線の駅、上米内の改札画像です。

駅名標。当駅ー区界間は25.7km離れており、JR東日本の在来線で最も長い駅間距離である。本区間にはかつて大志田・浅岸の2駅が存在したが、利用者僅少により2駅とも2016年春のダイヤ改正で廃止となった。
別タイプの駅名標。当駅は盛岡市外れの集落に位置しており、当駅ー盛岡間の3駅のみ走行する区間列車が朝に2往復存在する。
当駅にはホーロー製の縦型駅名標が設置されている。
別タイプのホーロー製縦型駅名標も設置されている。
当駅には合計3タイプのホーロー駅名標が設置されている。あなたはどのホーローが好み?
駅舎。開業当時からの趣ある木造駅舎が使用されている。近年駅舎改築が進む山田線において、木造駅舎が残る数少ない駅の1つである。
当駅は無人駅となっており、改札口は存在しない。
ホーム側から見た駅舎出入口の様子。出入口付近には漆の木が並べられている。
駅舎内部は待合スペースとなっている。
かつての窓口跡はクラウドファンディングを利用してリニューアルがなされ、現在はカフェと漆工房が入居している。
待合カフェおよび漆工房の様子(許可を得て撮影)カフェは待合室としても利用でき、列車待ちの間にドリンクを飲むことができる。また、当駅駅舎内の漆工房で製作された作品の展示・販売もなされている。
カフェ奥側から待合室内部を望んだ様子。カフェ内は冷暖房が完備されており、暑い夏や寒い冬も快適に列車を待てる。
ホーム側から見た駅舎の様子
駅舎横には駅舎内を通らずともダイレクトにホームに行くことができる勝手口が設けられている。
ホームは相対式2面2線となっており列車の行き違いが可能となっている。当駅から宮古方では、51.6km先の川内駅まで交換設備が無く1閉塞となっている。しかし、この区間の列車本数は上下合わせて1日に7本のみのため、あまり困っていないようである。
駅舎反対側の2番線には構内踏切を渡る必要がある。
当駅構内にはカーキャッチャーが置かれている

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所在地:岩手県盛岡市
乗入路線
山田線

区界駅

山田線の駅、区界の改札画像です。

駅名標。当駅と隣の上米内駅の間は25.7km離れており、これはJR東日本の在来線で最も長い。本区間にかつては大志田・浅岸の2駅があったが、利用者僅少に伴い2駅とも2016年春に廃止された。
当駅設置の名所案内。イラスト入りとなっている。
旧駅舎。開業当時からのものと思われる趣ある木造駅舎が残っていたが、老朽化に伴い2020年冬に新駅舎へ改築された。
旧駅舎時代の1種駅名標。木製の立派なものが設置されていた。
旧駅舎時代の改札口跡。当駅は無人駅となっており、改札口は存在しない。当駅の乗車人員は1人/日であり、JR東日本の駅としては最少である。
旧駅舎の窓口跡。かつての窓口跡は封鎖されていた。当駅は非常に利用が僅少な駅でありながら、2018年まで運転取扱要員として係員が配置されていた。自動閉塞化に伴い、係員の配置が不要となったことから、2018年に無人駅となった。
旧駅舎時代の駅舎内部。待合室となっていた。ベンチは当駅の1日の利用者数を上回る席数があり、当駅で1日待っても全部埋まることはないだろう。
旧駅舎内部、出入り口扉付近を望む。当駅は区界峠の頂上付近に位置し、標高が高い。冬季の寒さ対策のためか風除室が設けられており、二重扉となっていた。
ホームは単式1面1線の棒線駅となっており、列車の行き違いは不可能である。
かつては相対式ホームを有しており、交換可能であったようである。交換設備は2018年の自動閉塞化に伴い撤去された。これにより、上米内ー川内間の実に51.6kmが交換設備のない1閉塞となった。しかし、この区間の本数は上下合わせて1日7本しかないため、特に困っていないようである。
廃止された旧ホーム上には、現在では誰も使用することのなくなった待合室が放置プレイされ、ただただ朽ち果てるのを待つばかりとなっている。
同様に、名所案内も旧ホーム上で放置プレイされている。表面のラミネートが経年劣化してきたためか、徐々に剥がれ始めている。
ホーム上には木造と思われる倉庫が設けられていた。
倉庫の壁には「火気厳禁」「消火用砂」など様々なホーロー看板が貼られていた。
また、屋根と扉の間には竹の棒に隠れるように「禁煙」のホーロー看板も設置されている
このほか、旧駅舎のホーム側には「安全第一」のホーロー看板が設置されていた
当駅は区界峠の頂上付近に位置しており、標高は744mと東北地方の駅で最も高い位置にある。そのため、ホーム上の柵には「東北一高い 標高744メートルの区界駅」と書かれた看板が設置されている
当駅前を通る旧国道106号を望む。当駅付近には宮古市と盛岡市の境界があり、ここが区界峠にあたる。区界峠の区間は国道106号の難所だったが、2020年に高規格道路の区界道路が開通し抜本的な改良が行われた。これにより山田線の競合である106急行バスも区界道路経由便が増え、本数のみならず所要時間面でも山田線は不利な状態となっている。

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所在地:岩手県宮古市
乗入路線
山田線

松草駅

山田線の駅、松草の改札画像です。

駅名標
当駅にはホーロー製の縦型駅名標が設置されている
駅入口。当駅はホームと待合室があるのみの無人駅となっており、ホームへはダイレクトに行くことができる。
待合室内部。比較的新しく、小ぢんまりとした待合室である。
ホームは単式1面1線の棒線駅となっており、列車の行き違いは不可能である。
当駅は集落より少し高い位置にあり、集落へは駅前から伸びる階段を通ってアプローチする。
集落側から見た階段の様子。ぱっと見、この階段が駅に通じているとは思い難い外観である。

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所在地:岩手県宮古市
乗入路線
山田線

平津戸駅

山田線の駅、平津戸駅の改札画像です。

駅名標。当駅は2022年春のダイヤ改正以降、利用者僅少のため全列車が通過扱いとなり、1本も列車が停車しない「休止駅」となっている。
駅入口。当駅はホームと待合室があるのみの無人駅であり、ホームへはダイレクトに行くことができる。待合室は近年改築されたものと思われる。
待合室内部の様子。利用者が少ないためか、小ぢんまりとしている。
前述の通り、当駅は現在休止駅となっており1本も列車が停車しないが、取材時は1日上下合わせて5本のみ列車が停車していた。盛岡ー宮古間の公共交通としては山田線のほか106急行バスもあり、所要時間・本数面で有利な106急行バスの方が利用者が多いのが現状である。
ホームは単式1面1線の棒線駅であり、列車の行き違いは不可能である。
当駅の盛岡寄りには引き込み線の跡がある。かつては貨物ホームとして使用されていたのかもしれない。

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所在地:岩手県宮古市
乗入路線
山田線

川内駅

山田線の駅、川内の改札画像です。

駅名標。ラインカラー対応の比較的新しい駅名標となっている。
当駅には木製・手書きの駅名標が設置されていたが、駅舎改築に伴い撤去された。市町村合併により宮古市となったためか、駅所在地は消されていた。
当駅にはホーロー製の縦型駅名標が設置されている。
当駅には別タイプのホーロー駅名標が設置されている。
自立式駅名標横の柱にもホーローが設置されている。
このほか「盛岡方面のりば」の木製手書き看板もあり、自立式駅名標とホーロー駅名標とのコラボが楽しめる。当駅を訪れた際は是非見ておきたい。
旧駅舎。開業当時からの風情ある木造駅舎が使用されていたが、老朽化に伴い2020年冬に新しい駅舎に改築された。
旧駅舎時代の1種駅名標
当駅は無人駅となっており、改札口は存在しない。
旧駅舎時代の駅舎内部の様子。かつての窓口跡は封鎖されていた。
旧駅舎内部は比較的手狭な待合室となっていた。
当駅に停車する列車は下り宮古方面が4本、上り盛岡方面が3本と非常に少ない。宮古方面の4本のうち、朝の2本は当駅始発である。
ホーム側から見た旧駅舎の様子。趣ある雰囲気の良質な木造駅舎がまた1つ姿を消してしまった。
旧駅舎時代、当駅には駅名標のほかに多数のもじ鉄案件が存在した。駅舎ホーム側には安全第一のホーロー看板が設置されていた。
同様に、駅舎ホーム側には指差確認の木製手書き看板が設置されていた。手のイラストが味わい深い。
駅舎ホーム側の柱には木製の通告券入箱が設置されていた。
同様に、駅舎ホーム側には「火の用心」の木製手書き看板が設置されていた。
駅舎妻面には「火気厳禁」のホーロー看板も設置されていた。これらのもじ鉄案件は全て旧駅舎に取り付けられていたものである。旧駅舎が解体された今、どうなったかは推して知るべしだろう。
旧駅舎の隣には、旧駅舎同様に木造であると思われる倉庫が設置されていた。良い雰囲気のレトロな木造倉庫であるが、この倉庫も旧駅舎と運命を共にした。
ホーム側から見た木造倉庫の様子。
木造倉庫にも、旧駅舎同様木製・手書き駅名標が設置されていた。
また、「禁煙」のホーロー看板も設置されていた。
側面には消火用バケツのホーロー看板もあった。これらの看板も、全て木造倉庫とともに姿を消したようである。
ホームは相対式2面2線となっており、列車の行き違いが可能である。当駅から盛岡方で、次に交換設備があるのは遥か51.6km先の上米内駅である。この区間は1閉塞のため列車は1本しか走る事ができないが、走る列車は上下合わせて1日7本しかないため、あまり困っていないようである。
当駅構内では途中でカーブしており、盛岡方は直線であるが、宮古方はゆるくカーブしている。
駅舎反対側ホームである2番線には構内踏切を渡る必要がある。
当駅から盛岡方を望む。左側にある構造物はSL時代の給水塔である。よくあるレンガ造りではなく、独特な形をしたコンクリート製のものとなっている。同様の形状をした給水塔は旧岩泉線の浅内駅跡でも見る事ができる。
取材時、当駅を経由する上下合わせて1日12本の列車のうちの1本がやってきた。12本のうち、当駅に停車するのは普通列車である7本のみで、快速リアス号は当駅を通過する。
当駅前に設置されている駐輪場。取材時駐輪されている自転車は4台あったが、いずれも最近動かした形跡が見られず、放置自転車であると思われる。当駅の利用者の少なさが垣間見えた。

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所在地:岩手県宮古市
乗入路線
山田線